ロタウイルスワクチン

更新日:2024年09月05日

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ロタウイルスについて

 ロタウイルス胃腸炎は、口から侵入したロタウイルスが腸管に感染して発症します。感染力が非常に強く、頻回の下痢や嘔吐による脱水やけいれん、腎不全、脳症のために入院に至るケースがあります。重症急性胃腸炎で入院する原因としては最も多いと言われています。生後すぐに感染する場合もあり、ワクチンの接種は早い時期に完了させます。

ロタウイルスワクチンについて

 ロタウイルス胃腸炎の重症化を予防します。令和2年10月1日から定期接種に含まれることになりました。(令和2年8月1日以降に生まれたお子さんが対象。)

 ロタリックス(1価経口生ワクチン)とロタテック(5価経口生ワクチン)の2種類があり、どちらも飲むワクチンです。2種類とも予防効果(発症を7~8割減らし、入院するような重症化を予防する)に殆ど差はありませんが、接種回数や接種期限が異なります。どちらか一方を選びますが、基本的に途中からワクチンの種類の変更はできません。

対象者と接種スケジュール

下記の接種スケジュールを参照ください。

対象者と接種スケジュールの詳細
ワクチン名 ロタリックス ロタテック
接種時期
  • 出生6週から24週まで
    (生後24週を超えての接種はできません。)
  • 初回接種の標準的な接種期間は生後2か月から生後14週6日までです。また、初回接種は原則として14週6日までに行ってください。
  • 原則として初回以降、同一のワクチンで接種をしてください。
  • 出生6週から32週まで
    (生後32週を超えての接種はできません。)
  • 初回接種の標準的な接種期間は生後2か月から生後14週6日までです。また、初回接種は原則として14週6日までに行ってください。
  • 原則として初回以降、同一のワクチンで接種をしてください。
接種回数 2回接種
(27日以上の間隔をあけます。)
3回接種
(27日以上の間隔をあけます。)

副反応

 副反応としては、接種後1~2週以内に腸重積症状(ぐったりする、顔色が悪い、繰り返し起きる嘔吐、繰り返す不機嫌、血便、お腹の張り)が見られた場合には早くに診察を受けるようにしてください。早期治療の場合、多くは手術をせずに治療できます。なお、腸重積(腸が腸に入り込み、閉塞状態になること)は、0歳児の場合、ワクチンを接種しなくても起こることのある病気で、生後3~4か月頃から月齢が上がるにつれて発症数が増える傾向にあります。接種前の注意点としては、赤ちゃんのお腹がいっぱいだと上手にワクチンを飲めない場合があるため、上手に飲めるよう医師、看護師の指示に従ってください。 なお、ワクチンがうまく飲めなかったり、吐いたりした場合でも、わずかでも飲み込みが確認できれば、ワクチンの効果に問題はないとされるため再接種する必要はありません。

また、ワクチン接種後2週間程は、赤ちゃんの便の中にワクチンのウイルスが含まれることがあります。おむつの交換などは、丁寧に手を洗ってください。

参考(厚生労働省ホームページ)

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