五種混合ワクチン
五種混合ワクチン予防接種について
対象となる病気について
ヒブ
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって引き起こされる病気で、そのほとんどが5歳未満で発症します。
主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在性感染症の他、肺炎、敗血症、髄膜炎などの重い病気を引き起こすことがあります。
ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。
感染は主にのどですが、鼻にも感染します。『偽膜』という膜ができて窒息することもあります。発病から2~3週間には菌の出す毒素によって心筋障害や神経まひを起すこともあります。
百日せき
百日せき菌の飛沫感染で起こります。
風邪のような症状で始まり、続いて咳がひどくなります。乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんが起こることがあります。
破傷風
破傷風菌やヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。さまざなな神経症状(けいれんや手足の硬直、呼吸まひなど)があらわれ、発病の約2割が命を落とすといわれています。
ポリオ
ポリオは小児まひとも呼ばれています。かかっても無症状か、風邪に似た症状ですむ場合がほとんどですが、症状が出る場合は熱が下がった後に手足等にまひを生じます。
対象者
生後2月から生後90月に至るまでの間にある者
(補足)令和6年4月から、四種混合またはヒブの予防接種を言会も受けていないお子さんを対象に開始されました。
標準的な接種期間と接種回数
第1期初回
生後2月に達した時から生後7月に達するまでの期間
20日から56日の間隔をあけて3回接種
第1期追加
第1期初回接種終了後6月から18月までの間隔をおく
1回接種
注意点
- 過去に四種混合ワクチン、ヒブワクチンを接種されている方で未完了の場合、五種混合ワクチンは接種せず、従来と同一のワクチンを接種してください。
更新日:2024年04月01日