令和6年度子宮頸がんワクチン定期接種・キャッチアップ接種について

更新日:2024年04月01日

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子宮頸がんワクチンの予防接種について

 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、平成25年4月1日より定期予防接種として実施しています。因果関係は不明ながら、持続的な疼痛が接種後に報告されたことから、厚生労働省より「副反応の発生頻度がより明らかになり、適切な情報提供ができるまでの間、積極的な接種の勧奨を差し控える」との通知を受け、同年6月14日から接触的な接種勧奨が差し控えられていましたが、令和3年11月26日付けの厚生労働省の通知により積極的な接種勧奨の再開がされることとなりました。

子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)について

 子宮頸がんとは、子宮の入り口(頸部)にできるがんのことです。おもにヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因で発症します。自覚症状はほとんどありませんが、進行すると茶色のおりものや月経に関係のない出血、下腹部の痛み、性行為の際の出血等の症状が現れます。
 HPVには多くの種類がありますが、このうち15種類が子宮頸がんのハイリスクに分類されています。現在使用されているワクチンは、すべてのHPVの感染を防ぐものではありませんが、子宮頸がんの原因の約60~70%を占める16型・18型の2種類のウイルス感染を予防します。
 HPVに感染しても、多くの場合は自然に検出されなくなりますが、一部が数年~数十年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは国内では年間約10,000人が発症し、年間約3,000人が死亡すると推定されています。
 ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。

定期接種対象年齢

小学校6年~高校1年生相当年齢の女子
(標準的な接種時期は中学1年生)

接種ワクチン・スケジュール

 令和5年4月1日から、シルガード9(9価)が対象ワクチンとして追加され、従来からあるサーバリックス(2価)と、ガーダシル(4価)を含めて、3種類のワクチンの中から選択できるようになりました。3回とも同じワクチンで接種しますが、すでにサーバリックスまたはガーダシルを1回または2回接種している方が、医師と相談の上、シルガード9に変更することも可能です。

 なお、サーバリックスまたはガーダシルの接種回数は3回ですが、シルガード9については1回目の接種開始年齢によって接種回数が異なりますのでご注意ください。(15歳未満で1回目を接種した場合は2回、15歳以上で接種開始した場合は3回)

ワクチンとスケジュール
頻度 サーバリックス(2価) ガーダシル(4価)
シルガード9(9価)(注意)1回目の接種開始年齢が15歳以上
シルガード9(9価)(注意)1回目の接種開始年齢が15歳未満
標準的な間隔 1月以上の間隔を置いて2回接種した後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回。(計3回) 2月以上の間隔を置いて2回接種した後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回。(計3回) 1回目の接種から6月の間隔をおいて1回。(計2回)
標準的な接種方法をとることができない場合 1月以上の間隔を置いて2回接種した後、1回目の接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上の間隔をおいて1回。 1月以上の間隔をおいて2回接種したあと、2回目接種から少なくとも3月以上の間隔をおいて1回。

1回目と2回目の接種は、通常5月以上の間隔をおいて1回。5月未満である場合は、3回目の接種が必要。

副反応について

HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

主な副反応
頻度 サーバリックス(2価) ガーダシル(4価) シルガード9(9価)
50%以上 疼痛・発赤・腫脹、疲労 疼痛 疼痛
10%~50%未満 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 腫脹、紅斑 腫脹、紅斑、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱 など 頭痛、そう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など
1%未満 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血種、倦怠感、硬結など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

 

重い症状の報告
病気の名前 主な症状
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
複合性局所疼痛症候群(CRPS) 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気

 因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状もふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約9人、シルガード9では8人です。

 このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人当たり、サーバリックスまたはガーダシルでは約5人、シルガード9では約7人です。

子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について(令和7年3月末で終了します)

 子宮頸がんワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃していた年代の対象者については、3年間の接種機会が設けられることとなりました。(キャッチアップ接種)

 接種については強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。

キャッチアップ接種対象者について

次の2つを満たす方が、あらためて接種の機会をご提供する対象となります。

  1. 平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性
  2. 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
  • 過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください

接種の利用方法

  1. 接種履歴調査書」を丹波市健康課に提出する。
    • (注意)調査書は令和6年3月に送付されていますが、見当たらない場合には上記をダウンロードしてお使いいただくか、健康課にご相談ください。
    • (注意)すでに予防接種カードをお持ちの場合は、そのままお使いいただきますが、接種履歴の確認が必要ですので、調査書は必ずご提出ください。
  2. 予防接種カード」または「履歴確認書」の発行を受ける。
  3. 予防接種カード」と「母子健康手帳」を持って、市内受託医療機関にて予約の有無を確認のうえ、無料で接種を受ける。(予診票は医療機関にて受け取り、当日ご記入ください。)

キャッチアップ接種対象者のうち令和4年3月31日までに自費で接種を受けられた方へ

 上記キャッチアップ接種対象者のうち、定期接種の年齢を過ぎて任意接種(全額自己負担)として、サーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)の接種を受けられた方については、償還払い申請を行うことができる場合があります。ご不明な点につきましては、健康課(0795-88-5750)までお問い合わせください。

対象者

以下の2つを満たす方が償還払いの対象者です。

  1. 令和4年4月1日時点で丹波市に住民票のあった方​(令和4年4月1日時点で住民票のあった市町村が申請窓口になります。)
  2. キャッチアップ接種対象者のうち、定期接種の年齢を過ぎて令和4年3月31日までの間に任意接種(全額自己負担)として、サーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)の接種を受けられた方

申請期限

令和7年3月31日まで

(注意)書類の不備等により、期限を過ぎると申請できませんので、お早めにお願いいたします。

償還額

任意接種に要した自己負担額と申請年度における丹波市契約単価のうち、低い方の金額

(注意)参考:令和6年度申請単価 1回あたり16,510円

申請に必要な書類

  1. ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払申請書
  2. 領収書(原本)
  3. 母子健康手帳等、接種履歴がわかるページのコピー
  4. 振込口座番号の確認ができる通帳のページのコピー(任意)
  • (注意)領収書は、手続き終了後、押印のうえご返却いたします。
  • (注意)紛失等により、領収書がない場合は、領収書の代わりに「ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払申請用証明書」を接種した医療機関で記入してもらってください。(接種日、ワクチン名、支払金額、医療機関名がわかれば、医療機関の発行する同様の任意の様式でも結構です。)なお、証明書の発行は有料です。証明書の発行費用につきましては申請者にてご負担いただきますが、償還払いの対象金額には含まれませんので、ご了承ください。

問い合わせおよび申請先

〒669-3464 丹波市氷上町石生2059-5 丹波市健康センターミルネ2階

健康課予防接種係

電話 0795-88-5750

参考

この記事に関するお問い合わせ先

健康課
〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生2059番地5
丹波市健康センターミルネ2階
電話番号:0795-88-5750

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