うえびひよこつあー活動報告(令和6年度)
うえびひよこつあー びじゅつかんにいってみよう!
vol.29令和7年2月2日・3月7日

はいはいで探検だ
サポートスタッフに見守られて、はいはいで移動する1歳児さん。展示室の雰囲気を体いっぱいで感じて。
大きな屏風だね
子どもたちの背よりも、うんと大きな屏風の前で。何が描いてあるのかな?お母さんと一緒に見たよ。
足元マークをみつけたよ
床に足形のイラストが貼ってあるのを見つけました。ここから作品を見るんだね。そんな親子の会話が聞こえてきます。
ケースの中をのぞいてみれば
展示ケースの内側は鏡になっています。自分の顔が映るのが楽しい!子どもならではの視点、発見です。
吹き抜けのホール
4階から2階のホールを見下ろす子どもたち。高くてドキドキ!サポートスタッフに見守られて、こんな体験もできるうえびひよこつあーです。
あそんでかえろ!
ひよこつあーが終わった後に、折り紙やシフォンスカーフで遊ぶ子もいます。遊びに満たされる姿は嬉しいですね。
参加者より
・どうかなと思いましたが私自身もじっくりみることができたし、子どもものんびりすごしていたのでよかったです。こういう機会だと静かにしないと!と必要以上に思うことなく、子どもとゆったり過ごせるのでありがたいです。
・初めての場所を動き回れて楽しそうでした。年齢的に作品を楽しむというより、雰囲気を楽しんでいるようでした。
・子ども(1歳7か月)には動物や野菜に興味をひいていました。また人物が描かれている絵など、器もおもしろがってみていました。
・スタッフさんが一緒に見守りしてくださるのも、すごく心強く、なしでは参加も難しかっただろうなと感じます。
おわりに
展示ケースを夢中でのぞき込む子どもたち。ケースの内側は、作品の裏側も見えるように鏡面になっているのですが、小さなこどもたちにとっては、ちょうど目線の高さで自分の顔が映るのです。自分の顔を見て楽しんでいると、ふと魚の描かれた作品が目に入ります。「おさかな」という言葉がこぼれます。子どもたちの興味関心の先に、美術作品が目に入った。それは素晴らしい出会いです。
フルーツカードあつめもちーたんさがしも、一見、美術鑑賞とは関係がないように見えますが、遊びを通してこどもたちがまず美術館という場所に慣れることが、やがては主体的な美術鑑賞に繋がるのでは、そんな思いでひよこつあーを開催しています。たくさんのご参加ありがとうございました。
vol.28令和6年11月13日・12月8日

一番はじめの展示室
モノクロの作品がたくさん並んだ展示室は、薄暗くて、ちょっと怖い感じがします。ママの抱っこで展示室をひとまわり。サポートスタッフが、やさしく声をかけてくれます。
カラフルな展示室
色彩鮮やかな作品に囲まれた展示室。がらりと雰囲気が変わります。
「私は色がいっぱいの絵の方が好き。」と教えてくれました。
モチーフさがしをしたよ
花束、鳥、魚などシャガールの作品には、子どもが知っているモノがたくさん描かれています。年齢の大きい子は作品によく登場するモチーフを探してみました。
ゆっくりと場所に慣れよう
はじめの展示室では少し緊張した面持ちの男の子でしたが、カラフルな作品が並んだ展示室では、ママの抱っこからおりて、自分で歩いて作品に近づいてみました。
おわりの会
絵本の読み聞かせをして、さよならさんかくを歌っておしまい。
また来てね!
おまけ・おりがみの時間
ひよこつあーが終わった後に、おりがみで遊ぶ子どもたちの姿も見られました。ひよこつあーで出会ったお友だちと打ち解けて、クリスマス飾りを作る楽しいひと時でした。
参加者より
- 色のついたものや動物の絵は良く見ていて、興味があるものもあってよかったです。
- 絵の中にある花束や魚など、興味のひかれる物をカードにしていただき、絵の中でさがす事で、絵を見ることができました。
- 子どももいろんな作品を見ることで「色付きの絵の方がかわいい」など自分の好きなものを選ぶことができるようになり、美術館に重ねて来ることは、絵を見る力が育ってきているなと思いました。
- 日曜開催を続けていただき、うれしいです。
おわりに
「ひよこつあーで種まきができました。」
3年間、ひよこつあーに通っていただいたご家族の言葉です。美術館での過ごし方、鑑賞の方法を知れたというだけでなく、お子さんが自分の気持ちを伝えたり、好きなものを選んだりできるようになったと話してくださいました。
お子さんが成長される中で、美術館は「きれいな絵が見れる場所」というだけでなく、驚きや発見、思いやりや美しさを体験できる場所でもあります。これからも、そんな「体験の種まきができる」うえびひよこつあーでありたいと思います。
ご参加ありがとうございました。
vol.27令和6年9月6日

はじまりの会
初めてさん、リピーターさん合わせて5組12名のご家族が参加されました。はじまりの会では手遊びをします。今回は「おおきなくりの木の下で」で遊びました。どきどきした気持ちが少しずつリラックスしてきました。
たくさんの作品に目を奪われて
展示室にやってきました。一番気になったのは、どんな作品だったかな?
ふみ台を使って作品を見たよ
お友だちの姿を見て、「ふみ台ってこう使えばいいんだな」と気づく子もいました。同年代で一緒に活動すると、こんな姿がよく見られます。
カード遊び「くだものお届け屋さん」
動物たちに果物を届けよう!箱に描かれた果物と同じ絵柄のカードを選んで、箱に入れます。カードが折れ曲がらないように、そーっと穴に入れました。「やったあ!」達成感がうれしいね。
遊びを楽しみながら、5つの展示室を巡りました。

ハンズオン
アニメーションの仕組みがわかる展示物は、触ることができました。隙間を覗きながら、筒をそーっと回転させると描かれたキャラクターが動きだします。不思議な変化の様子を親子で楽しみました。
おわりの会
おわりの会では、保護者の方にアンケートの記入をお願いしています。書き終えた用紙をアンケートボックスに入れるのも、子どもたちには楽しい遊びです。丸めたり、折りたたんだり、どうやったら入るかな?試行錯誤して箱に入れます。お友だちが入れたものをのぞき込む姿も見られました。
参加者より
- 展示だけでなく、いろいろなことに興味を持っているんだなと思いました。
- いつもよりゆっくり見ることができ、とてもよかったです。
- 昆虫パネルに興味を持っていました。
- 作品を見ながら、ガラスにも興味を持っていました。
- スタッフの付き添いがあったので、親子で気兼ねなく楽しめて貴重な体験ができました。
- 上の子と「もう一回券」で来れるのが楽しみです。
おわりに
お子さんの様々な興味や発見を、保護者の方が一緒に楽しんでおられる姿がたくさん見られました。そんな風にご家族でうえびを楽しんでいただき嬉しく思います。ご参加、ありがとうございました。
vol.26 令和6年7月7日

うえびひよこつあー、初めての日曜日開催でした。
今回は動物のお家にくだものを届ける「お届け屋さん」になって、展示室をめぐります。くだものの絵が描かれたカードとひよこつあー特製「ひでたけバッグ」を持って、いざ出発!展示室の入口に動物のお家を見つけては、お家にくだものカードを入れていきます。
「ぶたさんのおうち、あった!」
「ぶたさんのほしいくだものは、なにかな?」
「りんご!」
親子でそんな会話をしながら、「お届けやさん」ごっこを楽しみます。お家と同じ、くだものの描かれたカードを探したり、それをつまんで細長い穴の中に入れたり、子どもたちはすごい集中力です。さあ、展示室に入ってみましょう。
子どもたちの背よりうんと大きな日本画の作品が、ぐるりと展示室を囲んでいます。子どもたちは、その独特な空気を感じつつも展覧会ポスターと同じ作品を見つけたり、描かれたネコを見つけたりして笑顔がこぼれていました。
また今回は「うえびでたなばたピクニック」のイベントも同時開催だったので、展示室のあちこちに、かわいいミニちーたんがかくれんぼしていました。ちーたんさがしも、とても楽しかったようです。
「今日は美術館ですごしたよ」そんな親子の体験を、うえびひよこつあーはこれからも応援していきたいです。
ご参加ありがとうございました。
はじまりの会で「お届け屋さん」のお話を聞いたよ。
展示室の入口に、くだものの配達を待っている動物さんのおうちがあります。中はどうなっているのかな?
何が描かれているのかな。家族とお話しながら作品を見たよ。

長い階段を、上ったり下りたりが楽しいね。
パパの抱っこで作品を見たよ。
参加者より
- 果物を届けたり、ちーたんを探したりして、小さい子どもも無理なく展示室を回れたと思います。このように美術館を身近に感じていけたらいいなと思いました。
- 初めての美術館も怖がらなくてよかったです。
- 付いてきてくださり助かりました!
- 作品以外に階段、イス、景色などを楽しませてあげていいと、あらかじめ声をかけていただいたので、親も寛容な気持ちになれました。
- いつもやさしく、でもおもしろい工夫がありがたいです。
vol.25 令和6年5月9日

ひよこつあーで初めてのお人形の展覧会でした。「市松人形」と聞くと皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?小さな子どもたちは、興味津々でした!1歳の男の子は市松人形の写真が載ったチケットを片手に、ポスターやお人形を見て「いっしょ!」「いっしょ!」と一緒探しが止まりません。5歳の女の子は市松さんの着物のデザインにも注目。どの着物が好き?と聞くとグレーの生地にピンクの花が刺繍された着物を指さしてくれました。
今回とても印象的だったのは、小さな子どもたちが素直な感性で「お人形」という作品を観ていたことです。柔らかく温かみがあり思わず抱っこしたくなるような市松さん。見る人が感情を想像できる表情はそっと子どもたちに寄り添ってくれます。また節句の遊びをするお人形を見て、ご飯を食べる、こいのぼりを上げるなど自分たちの生活と重ね合わせていました。
今回参加のふた組は、どちらもひよこつあー8回目の参加でした。ひと組は5年かけて、もうひと組は2年かけての8回目でした。子育てをしていると生活がどんどん変化していきます。その中で時間を見つけてうえびひよこつあーにご参加してくださったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも親子で参加しやすい企画を続けていきますので、どうぞ親子でうえびに遊びに来てくださいね。

エレベーターもあるけれど、ぼくは階段をのぼるよ。

子どものお人形たち。何をして遊んでいるのかな。
「サンタさん来てくれるかな?」心配そうな女の子のお人形を、じっと見つめていたよ。

4階の窓から景色を見たよ。走る車を見つけてうれしいな。
写真撮影OKの展示室。お気に入りの作品の前で写真を撮ったよ。
参加者より
- 子どもが予想外に作品をしっかり見ていて驚きました。
- お人形だったこともありますが、「バッグ」がとてもうれしかったようです。
- 子どもは美術館を「楽しいところ」と認識しており、今日も来ることができました。
- 美術館の彫刻(建物)にも興味を示していました。
この記事に関するお問い合わせ先
植野記念美術館
〒669-3603 兵庫県丹波市氷上町西中615番地4
電話番号:0795-82-5945
更新日:2025年03月14日