うえびひよこつあー活動報告(令和7年度)

更新日:2025年09月18日

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うえびひよこつあー びじゅつかんにいってみよう!

vol.32令和7年9月11日(木曜日)

竹久夢二展でうえびひよこつあーを開催しました
二人のこどもがはいはいで階段をのぼっています。

展示室に行こう

3階にある展示室まで、階段をのぼっていきます。どんどん上までのぼったよ。

親子で壁に掛けられた夢二の作品を鑑賞しています。

踏み台に乗って作品を見たよ

夢二バッグをしっかり持って、

作品を見たよ。女の人の絵が多いね。

女の子が壁の作品を指さしながら見ています

みいつけた!

作品を指さす女の子。見て!とママに伝えたいのかな?美術館で過ごす親子の時間。

女の子が祖父母と一緒に展覧会図録を見ています

展覧会図録を見たよ

展示室には展覧会の「図録」が置いてあります。この図録に載っている作品が実際に展示してあるよ。展示室の中には色々なものがあるね。

二人の女の子が踏み台の持ち手にバッグをかけようとしています

バッグの持ち手をどうするの?

夢二バッグの持ち手を、踏み台の持ち手にかける。ひとりの女の子が始めたこの行動は今回のトレンドに!

女の子がママと一緒に作品を見ています

ケースの中の作品

ケースの中に美しく並べられた作品たちを見て、集めた果物カードをそっとガラスの上に並べてみました。

参加者より

  • 4階の展示の反応がよかった。
  • 各フロア、楽しそうにしてました。
  • 来たときはドキドキしていましたが、内容は見ていたのでよかったです。
    車の中ではとても楽しみにしていました。
  • 今回2回目の参加をさせていただきました。1回目とは全くちがうものに(1回目は全く興味を示さなかった踏み台に)興味津々でした。なかなかゆっくり見れませんが、子どもの成長を感じることができて嬉しく思います。

おわりに

少し薄暗い展示室でしたが、1歳から3歳まで怖がる子は一人もいませんでした。夢二の描く女性たちから、柔らかさや、やさしさを感じたのでしょうか。

そんな中、一人の女の子が「夢二バッグ(カード集めに使っています)の持ち手を、踏み台の持ち手にかけてから踏み台を使う」ということをはじめました。バッグを持ったままだと踏み台に上がりにくいのでしょう。工夫に脱帽!それを見て、他の女の子も同じようにバッグをかけるようになり、このアイデアは今回のトレンドになりました。

「子ども向き」の絵じゃなくても楽しめるんですね。そんな感想もいただきました。そうなんです。作品を見たり、美術館の空間そのものを楽しんだり、子どもたちの目は大人のそれよりずっと鋭くたくさんの発見をしています。もちろん、そんな気分じゃないよ~という日もあります。そのために「もう一回券」をプレゼントしています。ご家族でもう一回、美術館を体験しに来てくださいね!

 

vol.31令和7年6月18日(水曜日)・7月20日(日曜日)

こわくてたのしいスイスの絵本展でうえびひよこつあーを開催しました
男の子がパパと一緒に絵を見ています

何が描かれているかな?

物語に出てくる動物の表情に注目した男の子。「おもしろい顔」を見つけました。

男の子が吊るされたカードを取ろうとしています

くだものカードあつめ

カードを集めながら展示室を巡ります。知っているくだもの、あったよ!

女の子が物語の大型パネルを見ています

まるで、こやぎの気分

「おおかみと七匹のこやぎ」パネルの前に立つと、扉の窓から白い手が見えます。まるで、お母さんの帰りを待つこやぎたちのような気分が味わえました。

女の子が床に映る柵の影に興味を持ってみています。

空間を楽しむ

天窓から陽の光が差し込み、床に美しい影が映ります。石の床の感触や、光と影の形、温度など様々な感覚が味わえます。女の子はこの場所がとても気に入ったようです。

赤ちゃんがママの抱っこで展示室を巡ります

抱っこで美術館

穏やかな展示室で過ごすうちに、だんだん眠たくなってきた様子の赤ちゃん。ママの抱っこでリラックスしていますね。

参加者より

  • 鮮やかな作品に時折目をやって見る様子がありました。石づくりの建物の触感が良かったのか、ゴロゴロはだしでたくさん歩きました。
  • 前よりも自分ですすんで台に上がったり、ここにおいて!と言っていて、よく見ていたように思いました。私が見せたいものだけでなく、本人が見たいものをみていい機会でした。
  • 展覧会チラシの表紙の絵で同じものを探して楽しんでいました。動物の絵、特におもしろい表情のものへの反応がよかったです。絵本を読んでから参加すればよかったと思いました。
  • ソファーの上に寝っ転がって上を見て楽しそうでした。子どもが自由に動き回ることに抵抗があるのですが、スタッフの方が一緒に居て下さるので、少し心にゆとりをもって子どもと鑑賞できました。
  • 本物を感じることはとても大事だと思っています。こんな小さい子を受け入れて下さることに感謝しています。

おわりに

つるつるの石の床を見て「はだしで歩きたい」というお子さんや、「床に寝転んでみたい」というお子さんが何人かおられました。そんな気持ちを大切にできるのがひよこつあーです。

一見「困った行動」に思えるかもしれません。しかし、そこには子どもたちの豊かな興味関心が存在しています。「床の冷たさや、つるつるした感触が気持ちいいな。」「ソファーに寝転んで天井を見上げた時の空間、不思議だな。」

もちろん危険な行動には注意をします。そうでなければ子どもを見守ります。すると子どもたちの興味関心が見えてきます。美術館という空間で、乳幼児の今しか感じられない感覚や行動があるはずです。それを周りの大人たちは大切にできるといいですね。

一般観覧のお客様にもご理解とご協力をいただき、のびのびとそして穏やかなひよこつあーになりました。ありがとうございました。

vol.30令和7年4月23日(水曜日)・5月18日(日曜日)

パプアニューギニア展でうえびひよこつあーを開催しました
手遊びをしました。

始まりの会

シフォンスカーフを使い「ころころたまご」の手遊びをしました。子どもたちの緊張が少しずつほぐれていきます。

展示室の中を親子で歩きます。

歩いて見たよ

展示室には何があるかな?大きい展示ケース、小さい展示ケース、展示ケースも色々あるね。

小さな男の子が神像を見て驚いています。

パプアニューギニアの神様

こんな顔の神様、見たことあった?男の子は神像を指さして、お母さんに驚きと発見を伝えているようですね。

小さな女の子が展示品の大きな壺を見て驚いています。

わあ!これはなんだろう!

顔の飾りがついた大きな壺を発見。子どもたちの様子からは驚き、不思議、わくわく、そんな気持ちが感じられます。

ふたりの子どもがマグネットパズルで遊んでいます。

マグネットパズル

子どもたちは、マグネットパズルを見てすぐに、壁に貼ったり形を作り始めました。子どもたちの遊びの発想の豊かさには、いつも驚かされます。

女の子がシフォンスカーフで遊んでいます。

あそんでかえろ!

おなじみになってきたシフォンスカーフあそび。アンケートボックスもあっという間におもちゃに変身。

参加者より

  • 子どものペースで美術館を巡ることは、なかなかできない体験をさせてもらえてよかった。子どもが楽しめるくふうをされていたので、親子共に安心して楽しくすごすことができました。
  • 初めて見る仮面は少しはじっとみてくれたように思います。
  • 反応が良かったのは、仮面やつぼで興味を持って見ていました。
  • 「これなあに?」と展示物に興味津々な様子が見れて良かったです。大きい展示物に特に興味があったみたいでその前でずっととまってみたりもしていました。子どもが美術に興味があることも知れて、とても貴重な体験ができました。次回もまた参加したいです。

おわりに

驚き!発見!不思議!わくわく!

子どもたちの表情から、そんな気持ちがありありと感じられる今回のうえびひよこつあーでした。

大きなパプアニューギニアの神様たちの像、子どもたち怖がるかな。そんな心配もあったのですが、用意していた「おたのしみアイテム」よりも子どもたちは神様のほうが気になる!!!その様子から、パプアニューギニアの人々の文化や暮らしに密着した、民族美術作品の力強さを改めて感じることができました。そして子どもたちの素直な感性も間近で感じることができて、美術館職員もとても嬉しかったです。

これからも、子どもたちが様々な文化芸術に触れる機会になる、そんな美術館でありたいなと改めて感じました。

たくさんのご参加ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

植野記念美術館

〒669-3603

兵庫県丹波市氷上町西中615番地4

電話番号:0795-82-5945

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