うえびひよこつあー活動報告(令和7年度)
うえびひよこつあー びじゅつかんにいってみよう!
vol.31令和7年6月18日(水曜日)・7月20日(日曜日)

何が描かれているかな?
物語に出てくる動物の表情に注目した男の子。「おもしろい顔」を見つけました。
くだものカードあつめ
カードを集めながら展示室を巡ります。知っているくだもの、あったよ!
まるで、こやぎの気分
「おおかみと七匹のこやぎ」パネルの前に立つと、扉の窓から白い手が見えます。まるで、お母さんの帰りを待つこやぎたちのような気分が味わえました。
空間を楽しむ
天窓から陽の光が差し込み、床に美しい影が映ります。石の床の感触や、光と影の形、温度など様々な感覚が味わえます。女の子はこの場所がとても気に入ったようです。
抱っこで美術館
穏やかな展示室で過ごすうちに、だんだん眠たくなってきた様子の赤ちゃん。ママの抱っこでリラックスしていますね。
参加者より
・鮮やかな作品に時折目をやって見る様子がありました。石づくりの建物の触感が良かったのか、ゴロゴロはだしでたくさん歩きました。
・前よりも自分ですすんで台に上がったり、ここにおいて!と言っていて、よく見ていたように思いました。私が見せたいものだけでなく、本人が見たいものをみていい機会でした。
・展覧会チラシの表紙の絵で同じものを探して楽しんでいました。動物の絵、特におもしろい表情のものへの反応がよかったです。絵本を読んでから参加すればよかったと思いました。
・ソファーの上に寝っ転がって上を見て楽しそうでした。子どもが自由に動き回ることに抵抗があるのですが、スタッフの方が一緒に居て下さるので、少し心にゆとりをもって子どもと鑑賞できました。
・本物を感じることはとても大事だと思っています。こんな小さい子を受け入れて下さることに感謝しています。
おわりに
つるつるの石の床を見て「はだしで歩きたい」というお子さんや、「床に寝転んでみたい」というお子さんが何人かおられました。そんな気持ちを大切にできるのがひよこつあーです。
一見「困った行動」に思えるかもしれません。しかし、そこには子どもたちの豊かな興味関心が存在しています。「床の冷たさや、つるつるした感触が気持ちいいな。」「ソファーに寝転んで天井を見上げた時の空間、不思議だな。」
もちろん危険な行動には注意をします。そうでなければ子どもを見守ります。すると子どもたちの興味関心が見えてきます。美術館という空間で、乳幼児の今しか感じられない感覚や行動があるはずです。それを周りの大人たちは大切にできるといいですね。
一般観覧のお客様にもご理解とご協力をいただき、のびのびとそして穏やかなひよこつあーになりました。ありがとうございました。
vol.30令和7年4月23日(水曜日)・5月18日(日曜日)

始まりの会
シフォンスカーフを使い「ころころたまご」の手遊びをしました。子どもたちの緊張が少しずつほぐれていきます。
歩いて見たよ
展示室には何があるかな?大きい展示ケース、小さい展示ケース、展示ケースも色々あるね。
パプアニューギニアの神様
こんな顔の神様、見たことあった?男の子は神像を指さして、お母さんに驚きと発見を伝えているようですね。
わあ!これはなんだろう!
顔の飾りがついた大きな壺を発見。子どもたちの様子からは驚き、不思議、わくわく、そんな気持ちが感じられます。
マグネットパズル
子どもたちは、マグネットパズルを見てすぐに、壁に貼ったり形を作り始めました。子どもたちの遊びの発想の豊かさには、いつも驚かされます。
あそんでかえろ!
おなじみになってきたシフォンスカーフあそび。アンケートボックスもあっという間におもちゃに変身。
参加者より
- 子どものペースで美術館を巡ることは、なかなかできない体験をさせてもらえてよかった。子どもが楽しめるくふうをされていたので、親子共に安心して楽しくすごすことができました。
- 初めて見る仮面は少しはじっとみてくれたように思います。
- 反応が良かったのは、仮面やつぼで興味を持って見ていました。
- 「これなあに?」と展示物に興味津々な様子が見れて良かったです。大きい展示物に特に興味があったみたいでその前でずっととまってみたりもしていました。子どもが美術に興味があることも知れて、とても貴重な体験ができました。次回もまた参加したいです。
おわりに
驚き!発見!不思議!わくわく!
子どもたちの表情から、そんな気持ちがありありと感じられる今回のうえびひよこつあーでした。
大きなパプアニューギニアの神様たちの像、子どもたち怖がるかな。そんな心配もあったのですが、用意していた「おたのしみアイテム」よりも子どもたちは神様のほうが気になる!!!その様子から、パプアニューギニアの人々の文化や暮らしに密着した、民族美術作品の力強さを改めて感じることができました。そして子どもたちの素直な感性も間近で感じることができて、美術館職員もとても嬉しかったです。
これからも、子どもたちが様々な文化芸術に触れる機会になる、そんな美術館でありたいなと改めて感じました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
更新日:2025年08月28日