誤嚥性肺炎と予防

更新日:2024年03月19日

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誤嚥性肺炎と予防

誤嚥性肺炎とは

 食事中に咳込んだり、食事が始まると痰がらみのような状態になったりしていませんか。このような症状が出ているときは、食べ物が気管の中に入り込んでしまっているかもしれません。

 本来、気管に入ってはいけないものが気管に入り込むことを「誤嚥(ごえん)」といい、誤嚥によって細菌やウイルスが肺に入っておこる肺炎を「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」といいます。睡眠中などでも、唾液が肺に流れ込んで起こることもあります。

 高齢者の肺炎の約7割以上が誤嚥性肺炎であり、とても身近な病気と言えます。近年、誤嚥性肺炎によって亡くなる方が増え、今後も増加が心配されています。

高齢期になると誤嚥しやすくなる

高齢期になると、次のような理由から、誤嚥しやすくなります。

  • 食べ物を飲みこんでも、のどに残りやすい
    (食べ物を十分噛めない、口や舌・のどの筋力が落ちている、唾液の出る量が少ないことなどが影響)
  • 食べ物を飲み込む筋肉がうまく働かない
    (口や舌・のどの筋力が落ちていることなどが影響)
  • 唾液や食べ物、胃の逆流物などが、誤って気道に入っても、せき込みが弱い
    (のどの筋力が落ちている、のどの反射が弱いことなどが影響)

症状

 誤嚥性肺炎の症状は、肺炎球菌感染による肺炎の症状と同じです。発熱などの他に、咳が長期間続くなどの症状がみられますが、高齢になると、肺炎の典型的な症状が目立たない傾向があり、気づきにくく発見が遅れ、急速に重症化するケースもあります。

一般的な症状

  • 発熱(37.5度以上)
  • 咳が7日以上続く
  • 粘り気のある痰
  • 黄色や緑色の痰が出る
  • 息苦しい
  • 動悸がする、脈が速い
  • 悪寒がする

など

高齢になると症状が出にくいこともあります

  • 熱が出ないもしくは微熱程度
  • 咳や痰などの症状があまりみられない
  • なんとなく元気がない
  • 食欲がない
  • ぼんやりしている

など

誤嚥性肺炎の予防方法

  1. 飲み込む力をつける 口腔体操
  2. 口の中の細菌の量を減らす 口腔清掃
  3. 普段から免疫力を高めておき、細菌やウイルスと戦う力を備えておく
  • 主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事をとる(タンパク質不足に注意)
  • 十分な睡眠をとる
  • 適度な運動を行う

 誤嚥しないように工夫しながら、おいしく楽しく食事をとり、毎日を元気に過ごしましょう。

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