働き方改革について

更新日:2024年03月25日

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学校の働き方改革の目的

  • 学校の働き方改革の目的は、教師のこれまでの働き方を見直し、長時間勤務の是正を図ることで教師の健康を守ることはもとより、日々の生活の質や教職人生を豊かにするなど教師のウェルビーイング(肉体的、精神的、社会的に満たされた状態)を確保するとともに、自らの人間性や創造性を高め、子供たちに対してより良い教育を行うことができるようにすることです。

学校教職員の超過勤務時間の上限時間

  • 目標:月45時間以内、年間360時間以内と定めています。
  • 平成30年度以降、教職員の超過勤務時間は改善傾向にありますが、ここ数年はなかなか削減が進まず、ほぼ横ばい状態となっています。

(延べ人数:人)

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学校・教師が担う業務に係る3分類

部科学省は、平成31年の中央教育審議会答申で示されたいわゆる「学校・教師が担う業務に係る3分類」に基づき、下記の通り業務の考え方を明確化した上で、役割分担や適正化を推進しています。

1.基本的には学校以外が担うべき業務
(1) 登下校に関する対応
(2) 放課後から夜間などにおける見回り、児童生徒が補導された時の対応
(3) 学校徴収金の徴収・管理
(4) 地域ボランティアとの連絡調整

 

2.学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務
(1) 調査・統計等への回答等(事務職員等)
(2) 児童生徒の休み時間における対応(輪番、地域ボランティア等)
(3) 校内清掃(輪番、地域ボランティア等)
(4) 部活動(部活動の設置・運営は法令上の義務ではないが、ほとんどの中学・高校で設置。多くの教師が顧問を担わざるを得ない実態)

 

3.教師の業務だが、負担軽減が可能な業務
(1) 給食時の対応(学級担任と 栄養教諭等との連携等)
(2) 授業準備(補助的業務へのスクール・サポート・スタッフの参画等)
(3) 学習評価や成績処理(補助的業務へのスクール・サポート・スタッフの参画等)
(4) 学校行事の準備・運営(事務職員等との連携、一部外部委託等)
(5) 進路指導(事務職員や外部人材との連携・協力等)
(6) 支援が必要な児童生徒・家庭への対応(専門スタッフとの連携・協力等)

 

丹波市のこれまでの働き方改革の取組

平成29年度~現在

  • 部活動指導員の導入
  • 部活動指導員の設置(部活指導を行える地域人材等の協力)

平成30年度

  • スクール・サポート・スタッフを1校に配置
  • 学校閉庁日の導入 8月13日~15日の3日間

令和2年度

  • スクール・サポート・スタッフの小学校7校に配置
  • 新型コロナウイルス感染症の対応のため消毒スタッフを全校配置(令和4年度末で終了)
  • 留守番電話の設置(平日夜間や休日の緊急対応は市役所、市教委で対応)
  • 産業医の設置(月100時間を超えた、または2~6ヶ月の平均時間が80時間を超える超過勤務を行った教職員に、産業医による面接指導を行い、業務改善を指導)

令和4年度

  • 夏季休業中の学校閉庁日の拡充 8月10日~8月16日の7日間に拡充
  • 保護者配布物の電子化(月2回、保護者のメールアドレスに市や県などからの情報を配信)

令和5年度

  • スクール・サポート・スタッフ全校配置(令和5年度から全校配置)
  • 文書の掲示板掲載(教職員全員に周知するとともに文書の受付業務等の軽減を図る)

保護者のみなさんへの学校教職員の働き方改革への協力のお願い

  • 学校では、先生たちが毎日一生懸命に子どもを指導し成長を促すように努力しています。しかしながら、世界でも日本の小中学校の先生方の長時間労働は非常に多いと言われており、当市の教員も毎日のように長時間労働となり、多くの教員が疲弊しているのが現状です。
  • 丹波市においても、これまで様々な働き方改革を行ってきていますが、特効薬のように一気に効果がでる取組はありませんでした。
  • 文部科学省は、平成31年の中央教育審議会答申で示されたいわゆる「学校・教師が担う業務に係る3分類」に基づき、業務の考え方を明確化した上で、役割分担や適正化を推進しています。
  • 当市もこれを踏まえて「1.基本的には学校以外が担うべき業務」「2.学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務」「3.教師の業務だが、負担軽減が可能な業務」に分けて、教職員の負担を軽減したいと考えています。
  • ですが、これを実現するには学校だけでは実現することはできません。保護者や地域のみなさんに、学校のいろいろなボランティアなどに、ぜひ協力をお願いします。
  • 教員の一番重要な仕事は、子どもたちの将来に重要な影響を与えるであろう、勉強を教えて学力を上げる大事な授業や、授業の準備をすることです。これが、子どもの成長に非常に大切なことですので、保護者のみなさんにも改めて考えていただいて、学校の働き方改革の取組に参加いただくようお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

学校教育課 教職員係
〒669-3198 兵庫県丹波市山南町谷川1110番地
電話番号:0795-70-0811

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