学校の「働き方改革」について
全県で学校の「働き方改革」を推進中
兵庫県教育長及び県内市町教育長「共同メッセージ」
いつも児童・生徒の登下校の見守りや清掃活動など、さまざまな活動にご協力をいただき、ありがとうございます。
兵庫県では、こどもたちの未来に向けて、質の高い教育を実現するため、学校における「働き方改革」を進めています。
引き続き、保護者や地域のみなさまのご理解とご協力をお願いします。
学校の「働き方改革」の目的
学校の「働き方改革」の目的は、教師のこれまでの働き方を見直し、長時間勤務の是正を図ることで教師の健康を守ることはもとより、日々の生活の質や教職人生を豊かにするなど教師のウェルビーイング(肉体的、精神的、社会的に満たされた状態)を確保するとともに、自らの人間性や創造性を高め、こどもたちに対して、質の高い教育を行うことができるようにすることです。
教職員の超過勤務時間の上限
- 目標:月45時間以内、年間360時間以内と定めています。
- 平成30年度以降、教職員の超過勤務時間は改善傾向にありますが、ここ数年はなかなか縮減が進まず、ほぼ横ばい状態となっています。
学校・教師が担う業務に係る3分類
文部科学省は、平成31年の中央教育審議会答申で示された、いわゆる「学校・教師が担う業務に係る3分類」に基づき、下記の通り業務の考え方を明確化したうえで、役割分担や適正化を推進しています。
1.基本的には学校以外が担うべき業務
- 登下校に関する対応
- 放課後から夜間などにおける見回り、児童生徒が補導された時の対応
- 学校徴収金の徴収・管理
- 地域ボランティアとの連絡調整
2.学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務
- 調査・統計等への回答等(事務職員等)
- 児童生徒の休み時間における対応(輪番、地域ボランティア等)
- 校内清掃(輪番、地域ボランティア等)
- 部活動(部活動の設置・運営は法令上の義務ではないが、ほとんどの中学・高校で設置。多くの教師が顧問を担わざるを得ない実態)
3.教師の業務だが、負担軽減が可能な業務
- 給食時の対応(学級担任と 栄養教諭等との連携等)
- 授業準備(補助的業務へのスクール・サポート・スタッフの参画等)
- 学習評価や成績処理(補助的業務へのスクール・サポート・スタッフの参画等
- 学校行事の準備・運営(事務職員等との連携、一部外部委託等)
- 進路指導(事務職員や外部人材との連携・協力等)
- 支援が必要な児童生徒・家庭への対応(専門スタッフとの連携・協力等)
丹波市のこれまでの「働き方改革」の取組
平成29年度~現在
- 部活動指導員の導入
- 部活動指導員の設置(部活指導を行える地域人材等の協力)
平成30年度
- スクール・サポート・スタッフを1校に配置
- 学校閉庁日の導入 8月13日~15日の3日間
令和2年度
- スクール・サポート・スタッフの小学校7校に配置
- 新型コロナウイルス感染症の対応のため消毒スタッフを全校配置(令和4年度末で終了)
- 留守番電話の設置(平日夜間や休日の緊急対応は市役所、市教委で対応)
- 産業医の設置(月100時間を超えた、または2~6ヶ月の平均時間が80時間を超える超過勤務を行った教職員に、産業医による面接指導を行い、業務改善を指導)
令和4年度
- 夏季休業中の学校閉庁日の拡充 8月10日~16日の7日間に拡充
- 保護者配布物の電子化(月2回、保護者のメールアドレスに市や県などからの情報を配信)
令和5年度
- スクール・サポート・スタッフ全校配置(令和5年度から全校配置)
- 文書の掲示板掲載(教職員全員に周知するとともに文書の受付業務等の軽減を図る)
保護者・地域のみなさまへ ご理解ご協力のお願い
1.勤務時間外の対応
- 相談や連絡は、教職員の勤務時間内にお願いします。
- 教職員の勤務時間外は、留守番電話による対応になります。
(周知)緊急の場合は、丹波市役所へ連絡ください。 - 夜間、休日を含めて、学校外のトラブルは、まず警察や救急、消防等へ連絡や相談をお願いします。
2.学校に関わる活動への参加
- 学校の教育活動への積極的な参加をお願いします。
- 登下校の見守り、放課後から夜間や休日の見回りを積極的にお願いします。
3.学校行事・校時表の見直し
- 学校行事の意義をふまえて、内容を見直す場合があります。
- 教育課程や校時表を見直し、下校時間が早くなる場合があります。
更新日:2025年06月05日