やさしい日本語について
「やさしい日本語」について
「やさしい日本語」とは
「やさしい日本語」は、難しい言葉や表現を言い換えた、簡単で分かりやすい日本語のことです。
たとえば、土足厳禁は靴(くつ)を脱(ぬ)いでくださいと言い換えることができます。
上手く活用することで、外国人だけでなく、こどもや高齢者、障がいのある人など、様々な方に分かりやすく伝えることができます。
また、「やさしい」には、「易しい(easy,plain)」と「優しい(kind,gentle,caring)」という2つの意味があります。
「易しくて」「優しい」コミュニケーションを使って、みんなが暮らしやすいまちにしていきましょう。
なぜ「やさしい日本語」が必要とされているの?
近年、市内で生活する外国人は増加傾向にあり、国籍も多様化しています。また、多言語での情報提供には限界があります。そこで、外国人であっても、簡単な日本語であれば理解できる場合があるため、情報提供やコミュニケーションの方法として、「やさしい日本語」を活用することが大切です。
「やさしい日本語」のポイント
1.文章は簡潔に、短くする
長い文章は、情報が多く伝わりにくいです。一文に一つの情報にしましょう。
2.簡単な表現を使う
敬語は外国人が難しく感じる日本語の一つです。敬語は避け、「~です」「~ます」を使いましょう。
また、外来語、漢語、オノマトペも文章を分かりにくくしてしまいます。
専門的な用語や、知っておいてほしい表現など言い換えられないものは、補足をつけるなど工夫が必要です。
3.大切なことは最初に伝える
一番伝えたいこと、結論などの大切なことは最初に伝えましょう。
4.曖昧な表現をしない
二重否定(~できないことはないなど)や、できかねるなどの曖昧な表現はしないようにしましょう。
Yes・Noをはっきり伝えることが大切です。
5.ふりがなや、分かち書きなどの工夫をする
漢字やカタカナにふりがなをつけて、分かりやすくしましょう。
また、文節ごとに空白を入れることを分かち書きといいます。分かち書きを活用することで、文の切れ目がはっきりして、読みやすい文章になります。
6.その他
大きな声ではっきり・ゆっくり話すこと、相手の話を最後まで聴くことなど、思いやりをもってコミュニケーションをとるようにしましょう。
また、写真や実物の補助を活用して視覚的に伝えることも有効です。必要に応じてジェスチャーも活用しましょう。
大切なこと
やさしい日本語に正解はありません。だからこそ、一人ひとりが相手を気遣って接することが大切です。
紹介したポイントを意識しながら、やさしい日本語をうまく活用していきましょう。
「やさしい日本語」のチラシを制作しました!
「やさしい日本語」をより多くの人に知っていただき、積極的に活用してもらうため、「やさしい日本語」に関するチラシを制作しました。


丹波市が作成した「やさしい日本語」のチラシです。やさしい日本語を使う時のポイントなどが書かれています。 (PDFファイル: 456.6KB)
やさしい日本語書き換えの例(チラシ内の問題の答えの一例)
- こちらにご記入ください→ここに かいてください
- 日曜日は定休日となります→日曜日(にちようび)は やすみです
- 駐車禁止→ここに 車(くるま)を とめないでください
- キャンセルする→やめる
- 火災が発生しており、大変危険な状況です。タオル等をお持ちでしたら、口や鼻をおさえ、早急に避難してください。
→火事(かじ)です。とても あぶないです。いそいで にげてください。タオル(たおる)や はんかちで くちと はなを おさえてください。
あくまで一例ですので、ぜひ、自分でも考えてみてください。
「やさしい日本語」お役立ちツール
やさしい日本語を使用するうえで、役に立つツールを紹介します。
やさにちチェッカー
やさしい日本語の自動翻訳ツールです。入力した文章を、語彙・文法・漢字・長さ・硬さの5つの項目で自動翻訳してくれます。
文化庁
在留支援のためのやさしい日本語ガイドラインほか(文化庁のサイト)
出入国在留管理庁・文化庁が作成したガイドラインです。書き言葉に焦点を当て、やさしい日本語の作り方を3ステップで解説しています。
リーディングチュウ太
入力した文章で使用される語彙が、日本語能力試験で何級のレベルであるかを判定してくれます。
災害時多言語情報ツール
災害時多言語情報作成ツール(一般財団法人自治体国際化協会のサイト)
やさしい日本語を含む多言語で、災害時に活用できる案内を作成することができます。3つのツールがあります。
更新日:2024年06月24日