うえびひよこつあー活動報告(令和7年度)
うえび・こどもはかせつあー(学芸員のおしごと体験とバックヤードツアー)
vol.35令和8年3月14日(土曜日)

学芸員のおしごと1
作品の記録をとります。こどもたちは自分の好きな作品を選び、そのタイトルを記入しました。
学芸員のおしごと2
作品の写真を撮ります。記録写真、展示風景写真、色んな種類の写真があります。一眼レフカメラを使って、アングルは自由に撮影しました。(こども撮影)
台上に展示してある書道の作品を撮影しました。(こども撮影)
学芸員のおしごと3
収蔵作品の管理。作業前の準備も積極的に行うこどもたちです。
学芸員のおしごと4
作品を運びます。作品に触れる時の約束を聞いた後、どきどき、でも慎重に運べました。
学芸員のおしごと5
作品のスケッチをする。短時間で全体像を描き上げます。姿勢から真剣な様子がうがえます。
ミッションクリア!
学芸員のおしごとミッションを無事全てクリアしました。おめでとう!がんばりました。当館学芸員から記念のプレゼントを受け取り、はかせつあーは終了しました。
参加者より
- 子どものためのツアーですが自分にとっても興味津々で、色々お話を聞かせていただけて、嬉しかったです。土器を運ぶのはヒヤヒヤしましたが、とてもよい体験だったと思います。ありがとうございました。
- ふだん見れないところを見れて楽しかったです。(こども)
- 日曜のクイズツアーもありがたかったけれど、小学生だからできる「美術館」をきちんと知ったり、体験したりする内容だったのがとてもうれしい驚きでした!ひよこ、はかせ、共にまたぜひ参加したいです。幼い頃から参加している息子がていねいに美術を楽しめるようにさせてもらえていてありがたいです。
おわりに
今回、ひよこつあーはお休みして「うえび・こどもはかせつあー」を開催しました。初めての小中学生対象のプログラムです。
展示室やバックヤードを学芸員と一緒に巡り、その「視点」を知ることで、こどもたちに美術館という施設の知らなかった一面を見てもらえたと思います。バックヤードでは「作品に触れる前にはきれいに手を洗う」など、こどもたちが日常生活で行っていることが生かされる場面もあり、やる気もアップ!収蔵庫に入る前に学芸員の話を真剣に聞き、本物の当館収蔵作品を緊張しながらも丁寧に運んでくれました。
様々な場面で「本物を扱う」ことをしました。こどもたちの緊張感とやってみたい!というわくわくした気持ちが入り混じった表情が印象的でした。
「たくさんの親子に美術館という空間を体験してほしい」うえびのファミリープログラムではこれからも様々なプログラムを展開していきますので、どうぞお楽しみにご注目くださいね!
うえびひよこつあー びじゅつかんにいってみよう!
vol.34令和8年2月11日(水曜日祝日)

毘沙門天の彫刻
勇ましい表情の毘沙門天。そのお顔を見ながら、そっと触れてみます。
色んな手触りを感じて
ほっぺはつるつる。服はざらっと。
髭はちょっぴり痛かったそうです。
くだものカードの秘密
集めたカードをソファーに並べる男の子。カードの裏面には言葉が浮かびあがる仕掛けがあります。発見したことをこっそり教えてくれました。
指でなぞって
ホールの柵にうずまき発見!美しい唐草模様のデザインを指でくるくるなぞっていました。
家族を思い出して
こっちは父ちゃん!こっちは母ちゃん!彫刻の男性像と女性像を見て、男の子がつぶやきました。
彫刻の底を見る
三代目磯尾柏里先生と当館学芸員が、作品を持ち上げ「底」を見せてくれました。大人もこどもも興味津々です。
参加者より
- 木彫を実際にさわると、手触りの違いを楽しんでいました。
- 像の裏側が見られるなど、いつも見られないところが見られるときは興味深々でした。
- チラシの作品と飾ってある作品が一緒だったときに「一緒だー」ととても喜んで笑顔で伝えてくれました。
- 作品に触れることもとても良い刺激だったみたいで興味津々で色々触らせていただき、満足していました。
- 顔の絵本を読んでいただくことで、彫刻の表情にも興味を持つことができて良かったです。
- 磯尾先生のお話が聞けて良かった。市内の各箇所に作品があり、これから訪れる時に新しい楽しみができました。
おわりに
今回は三代目磯尾柏里先生に同行していただく、なんとも贅沢なひよこつあーでした。先生と担当学芸員の許可をもらい、作品にたっぷり触れることのできたこどもたちは、触りながら「これはなんだろう?」「うしろはどうなっているの?」と自分で疑問と発見を繰り返し、とても集中した様子でした。
展示室では絵本『かおかおどんなかお』(柳原良平著、こぐま社)の読み聞かせも行いました。初代柏里は能を題材とした作品も多く、こどもたちは上から下から作品の顔を見て、どんな気持ちの顔かな?と考えていました。
展示室の外では、窓からの景色に夢中になる子、美しい柵のデザインを楽しむ子、集めたカードを並べて考える子、それぞれの興味関心を満たす姿がここでも見られました。
三代目磯尾柏里先生には、作品に触れるだけでなく、FRP樹脂作品の作り方解説、大きな作品の「底」を見せてもらう、ブロンズとFRP樹脂の作品の重さ比べをさせてもらう、など貴重な体験をたくさんさせていただきました。
一見すると怖がっているようだ。一見すると興味がなさそうだ。でも作品に触れることで、こどもたちがもう一歩先の感情(興味関心)に進んだように見えました。体験を通してこどもたちとアートがぐっと近づいた瞬間でした。
ご参加いただいたみなさん、そしてひよこつあーの活動に、温かい理解と貴重な体験をたっぷりご提供いただいた三代目磯尾柏里先生、ありがとうございました。
vol.33令和7年11月5日(水曜日)
ママの抱っこで絵を見たよ
猫の好きな女の子。猫の絵を見つけて嬉しいね。
ふみふみ・タンバリン
この展示では、丹波竜のタンバリンの上に乗ることができます。はだしになってやさしい木の感触を楽しみました。
やさしくなでてね
子どもたちはみんな、動物たちをそっとなでてくれました。やさしい気持ちが伝わってきました。
サポートスタッフとお話タイム
展示室では見たり触ったり遊んだり、楽しいこといっぱい!ちょっと休憩。サポートスタッフとベンチでお話したよ。
見守っているよ
美術館に慣れてきたかな?はいはいで自分の行きたいところに行くよ。後ろでは、犬の彫刻が幼い子をまるで見守っているようです。
参加者より
- 木くずの中から化石を探すところ、タンバリンに素足で乗ることができることにとても興味を持っていました。
- 作品にふれることができ、興味津々で見ている様子でした。特にねこが好きなので、ねこの絵や木彫りの作品を見てよろこんでいました。
- タンバリンははじめての感触だったようで、おそるおそる歩いていました。
- 触れるものが多く、じっと見るだけでなく自分と同じくらいの大きさのものたちにとても興味津々でした。
おわりに
「やさしくする」ってどういうことでしょう?
「はしもとみお木彫展」では、多くの動物の彫刻を触ることができました。保護者の方が「やさしくさわってあげてね。」と子どもたちに語りながら、やさしく動物たちを撫でてくれます。それを見て子どもたちもそっと動物たちを撫でていました。
一般のお客様から子どもと動物のふれあいが「かわいいねぇ」と声をかけてもらいました。やさしい気持ちが循環していきます。
はしもとみおさんの動物たちへのやさしい眼差しが、作品をとおして小さな子どもたちに伝わり、その場に居合わせた大人にも伝わっていきます。
やさしさでいっぱいになったうえびひよこつあーでした。ご参加いただいた方、居合わせてくださったお客様にも感謝を。ありがとうございました。
vol.32令和7年9月11日(木曜日)

展示室に行こう
3階にある展示室まで、階段をのぼっていきます。どんどん上までのぼったよ。
踏み台に乗って作品を見たよ
夢二バッグをしっかり持って、
作品を見たよ。女の人の絵が多いね。
みいつけた!
作品を指さす女の子。見て!とママに伝えたいのかな?美術館で過ごす親子の時間。
展覧会図録を見たよ
展示室には展覧会の「図録」が置いてあります。この図録に載っている作品が実際に展示してあるよ。展示室の中には色々なものがあるね。
バッグの持ち手をどうするの?
夢二バッグの持ち手を、踏み台の持ち手にかける。ひとりの女の子が始めたこの行動は今回のトレンドに!
ケースの中の作品
ケースの中に美しく並べられた作品たちを見て、集めた果物カードをそっとガラスの上に並べてみました。
参加者より
- 4階の展示の反応がよかった。
- 各フロア、楽しそうにしてました。
- 来たときはドキドキしていましたが、内容は見ていたのでよかったです。
車の中ではとても楽しみにしていました。 - 今回2回目の参加をさせていただきました。1回目とは全くちがうものに(1回目は全く興味を示さなかった踏み台に)興味津々でした。なかなかゆっくり見れませんが、子どもの成長を感じることができて嬉しく思います。
おわりに
少し薄暗い展示室でしたが、1歳から3歳まで怖がる子は一人もいませんでした。夢二の描く女性たちから、柔らかさや、やさしさを感じたのでしょうか。
そんな中、一人の女の子が「夢二バッグ(カード集めに使っています)の持ち手を、踏み台の持ち手にかけてから踏み台を使う」ということをはじめました。バッグを持ったままだと踏み台に上がりにくいのでしょう。工夫に脱帽!それを見て、他の女の子も同じようにバッグをかけるようになり、このアイデアは今回のトレンドになりました。
「子ども向きの絵じゃなくても楽しめるんですね。」そんな感想もいただきました。そうなんです。作品を見たり、美術館の空間そのものを楽しんだり、子どもたちの目は大人のそれよりずっと鋭くたくさんの発見をしています。もちろん、そんな気分じゃないよ~という日もあります。そのために「もう一回券」をプレゼントしています。ご家族でもう一回、美術館を体験しに来てくださいね!
vol.31令和7年6月18日(水曜日)・7月20日(日曜日)

何が描かれているかな?
物語に出てくる動物の表情に注目した男の子。「おもしろい顔」を見つけました。
くだものカードあつめ
カードを集めながら展示室を巡ります。知っているくだもの、あったよ!
まるで、こやぎの気分
「おおかみと七匹のこやぎ」パネルの前に立つと、扉の窓から白い手が見えます。まるで、お母さんの帰りを待つこやぎたちのような気分が味わえました。
空間を楽しむ
天窓から陽の光が差し込み、床に美しい影が映ります。石の床の感触や、光と影の形、温度など様々な感覚が味わえます。女の子はこの場所がとても気に入ったようです。
抱っこで美術館
穏やかな展示室で過ごすうちに、だんだん眠たくなってきた様子の赤ちゃん。ママの抱っこでリラックスしていますね。
参加者より
- 鮮やかな作品に時折目をやって見る様子がありました。石づくりの建物の触感が良かったのか、ゴロゴロはだしでたくさん歩きました。
- 前よりも自分ですすんで台に上がったり、ここにおいて!と言っていて、よく見ていたように思いました。私が見せたいものだけでなく、本人が見たいものをみていい機会でした。
- 展覧会チラシの表紙の絵で同じものを探して楽しんでいました。動物の絵、特におもしろい表情のものへの反応がよかったです。絵本を読んでから参加すればよかったと思いました。
- ソファーの上に寝っ転がって上を見て楽しそうでした。子どもが自由に動き回ることに抵抗があるのですが、スタッフの方が一緒に居て下さるので、少し心にゆとりをもって子どもと鑑賞できました。
- 本物を感じることはとても大事だと思っています。こんな小さい子を受け入れて下さることに感謝しています。
おわりに
つるつるの石の床を見て「はだしで歩きたい」というお子さんや、「床に寝転んでみたい」というお子さんが何人かおられました。そんな気持ちを大切にできるのがひよこつあーです。
一見「困った行動」に思えるかもしれません。しかし、そこには子どもたちの豊かな興味関心が存在しています。「床の冷たさや、つるつるした感触が気持ちいいな。」「ソファーに寝転んで天井を見上げた時の空間、不思議だな。」
もちろん危険な行動には注意をします。そうでなければ子どもを見守ります。すると子どもたちの興味関心が見えてきます。美術館という空間で、乳幼児の今しか感じられない感覚や行動があるはずです。それを周りの大人たちは大切にできるといいですね。
一般観覧のお客様にもご理解とご協力をいただき、のびのびとそして穏やかなひよこつあーになりました。ありがとうございました。
vol.30令和7年4月23日(水曜日)・5月18日(日曜日)

始まりの会
シフォンスカーフを使い「ころころたまご」の手遊びをしました。子どもたちの緊張が少しずつほぐれていきます。
歩いて見たよ
展示室には何があるかな?大きい展示ケース、小さい展示ケース、展示ケースも色々あるね。
パプアニューギニアの神様
こんな顔の神様、見たことあった?男の子は神像を指さして、お母さんに驚きと発見を伝えているようですね。
わあ!これはなんだろう!
顔の飾りがついた大きな壺を発見。子どもたちの様子からは驚き、不思議、わくわく、そんな気持ちが感じられます。
マグネットパズル
子どもたちは、マグネットパズルを見てすぐに、壁に貼ったり形を作り始めました。子どもたちの遊びの発想の豊かさには、いつも驚かされます。
あそんでかえろ!
おなじみになってきたシフォンスカーフあそび。アンケートボックスもあっという間におもちゃに変身。
参加者より
- 子どものペースで美術館を巡ることは、なかなかできない体験をさせてもらえてよかった。子どもが楽しめるくふうをされていたので、親子共に安心して楽しくすごすことができました。
- 初めて見る仮面は少しはじっとみてくれたように思います。
- 反応が良かったのは、仮面やつぼで興味を持って見ていました。
- 「これなあに?」と展示物に興味津々な様子が見れて良かったです。大きい展示物に特に興味があったみたいでその前でずっととまってみたりもしていました。子どもが美術に興味があることも知れて、とても貴重な体験ができました。次回もまた参加したいです。
おわりに
驚き!発見!不思議!わくわく!
子どもたちの表情から、そんな気持ちがありありと感じられる今回のうえびひよこつあーでした。
大きなパプアニューギニアの神様たちの像、子どもたち怖がるかな。そんな心配もあったのですが、用意していた「おたのしみアイテム」よりも子どもたちは神様のほうが気になる!!!その様子から、パプアニューギニアの人々の文化や暮らしに密着した、民族美術作品の力強さを改めて感じることができました。そして子どもたちの素直な感性も間近で感じることができて、美術館職員もとても嬉しかったです。
これからも、子どもたちが様々な文化芸術に触れる機会になる、そんな美術館でありたいなと改めて感じました。
たくさんのご参加ありがとうございました。





更新日:2026年04月14日