過去の展覧会 令和2年度

更新日:2024年03月19日

ページID: 3005

李 行簡(り こうかん)展-新しい中国画への誘(いざな)い-

令和3年1月16日(土曜日)~3月14日(日曜日)

(注意)今後のコロナウイルス感染状況により、変更となる場合があります。

李行簡展のチラシ
李行簡展の作品と詳細が記載されたチラシ

会期

令和3年1月16日(土曜日)~令和3年3月14日(日曜日)

月曜日は休館

観覧料

一般500円、大学・高校300円、小・中学生150円、ココロンカード利用可、小学生未満は無料、団体割引(20名様以上)

内容

 故植野藤次郎氏が創設した当美術館には、氏が蒐集した1980年代を中心とした改革開放の時代を背景に描かれた330点余りの中国絵画が所蔵されています。それらはいずれも中国近代画壇の代表的な斉(さい)白石(はくせき)(1864~1957)や李(り)可染(かせん)(1907~1989)、傅(ふ)抱石(ほうせき)(1904~1965)などに直接師事した作家の作品を中心としており、李 行簡もその一人です。

 李 行簡は、1937年湖北省に生まれ、1958年中央美術学院中国画科に入学し、李 可染に師事して水墨・山水画を専攻しました。1963年に卒業後も母校に留まり、写生を中心に創作を行いました。江南地域の風物や貴州省、四川省などの苗(ミャオ)族を中心とした少数民族の民俗を丹念に取材し写生を重ね、それを「詩意」と濃密な筆致で表現しています。現在は北米に在住し、創作活動を続けています。

 本展では、当館所蔵の1980年前後制作の作品に併せて、1990年代から2000年代にかけて日本への何度かの歴訪時に姫路市に滞在して制作した作品が所蔵されている李 行簡美術館より屏風、衝立、襖を含む約50点の作品を借用・展示し、氏が旺盛に制作をおこなっていた時期の作品を中心にその画業を紹介しました。

秋季館蔵品展 山のある風景-ゆかりの作家が描く世界の名山と故郷(ふるさと)のやまなみ-

令和2年10月24日(土曜日)~12月25日(金曜日)

秋季館蔵品展のチラシ
秋季館蔵品展の作品と詳細が記載されたチラシ

会期

(注意)令和2年10月24日(土曜日)~令和2年12月25日(金曜日)

月曜日は休館【但し11月23日(月曜日・祝日)は開館、24日(火曜日)は休館】

観覧料

一般310円、大学・高校210円、中・小学生100円、ココロンカード利用可、小学生未満は無料、団体割引(20名様以上)

内容

 本展覧会では、当館所蔵の日本画、日本洋画、中国絵画など多彩な作品の中から、「山のある風景」をテーマに作家それぞれの個性あふれる作品を紹介します。様々な山の絵画を「日本の山」、「丹波の山」、「世界の山」、「中国の山」のテーマに分けて展示します。

 「日本の山」では、川端謹次(1909~1998)の油彩画やスケッチ、常岡幹彦(1930~2015)の日本画を取り上げ、日本各地山々の風景を紹介します。

 「丹波の山」では、川端謹次が丹波の各地域を描いた油彩画や、李庚(1950~)、陳允陸(1959~)が氷上町を訪れた際に描いたスケッチ、墨彩画を展示します。

 「世界の山」では、常岡幹彦がスイス・アルプスの連峰を描いたパネル作品を中心に、日本とはまた異なる雰囲気の山々をご覧いただけます。

 「中国の山」では、何海霞(1908~1998)、周懐民(1907~1996)、陶一清(1914~1986)、陳大章(1930~2015)、李行簡(1937~)ら複数の中国人作家による墨彩画作品や、陳允陸の大型パネル作品を展示し、日本の山とはまた違った様相の霧深い荘厳な雰囲気の山々を紹介しました。

日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展―天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女―

日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 令和2年7月18日~9月13日

山本二三展のチラシ
山本二三展の作品と詳細が記載されたチラシ

会期

(注意)令和2年7月18日(土曜日)~令和2年9月13日(日曜日)

休館日 月曜日【但し、8月10日(月曜日・祝日)及び翌11日(火曜日)は開館】

観覧料

一般800円、大学・高校400円、中・小学生200円、ココロンカード利用可、団体割引(20名様以上)

内容

 アニメーションの美術監督として、数多くの話題作、名作に携わってきた山本二三は、1953年長崎・五島列島の福江島に生まれました。幼少期より絵を得意とした山本二三は建築と絵画を学んだのち、アニメーションの背景画を手がけるようになり、宮崎 駿演出のテレビシリーズ『未来少年コナン』(1978)で24歳の若さで美術監督に抜擢されました。その後、高畑 勲監督の劇場版『じゃりン子チエ』(1981)や『火垂るの墓』(1988)、宮崎 駿監督の『天空の城ラピュタ』(1986)や『もののけ姫』(1997)、細田 守監督の『時をかける少女』(2006)などの美術監督を務め、現在も日本を代表するアニメーションの背景画家・美術監督のひとりとして活躍を続けています。

 物語の舞台を丹念に取材、あるいは構想し、実在しない空間の温度や空気感までも描き上げる緻密な仕事、卓越した雲や自然描写の表現は国内外で高い評価を受けています。屋久島を取材して描かれた『もののけ姫』のシシ神の森は極めて細密に描きこまれ、圧倒的な迫力があります。

 時には写実的に、時には心象風景のように、山本二三が描く背景画には影響を受けた油彩や繊細な光の効果を活かした印象派風の表現も取り入れられています。

 本展では、作者自らが選んだアニメーションに用いられた手描きの背景画、その前段のスケッチ、イメージボードの他、故郷を描くライフワーク『五島百景』など、初期作品から最新作まで約200点を展示し、名作アニメの情感溢れる物語世界を形作ってきた山本二三の絵の魅力に迫りました。

京都工芸繊維大学美術工芸資料館コレクション 日本のポスター展-あの頃のゆめとあこがれ-

日本ポスター展-あの頃のゆめとあこがれ-令和2年6月2日~7月5日

日本ポスター展のチラシ
日本ポスター展の作品と詳細が記載されたチラシ

会期

(注意)令和2年6月2日(火曜日)~令和2年7月5日(日曜日)

月曜日は休館

(補足)新型コロナウイルス感染拡大防止対策により、当初4月25日(土曜日)~6月14日(日曜日)までとしておりましたが、上記のとおり期間を延長し、開催いたしました。

観覧料

一般600円、大学・高校300円、中・小学生150円、ココロンカード利用可、団体割引(20名様以上)

内容

 京都工芸繊維大学が、その前身校のひとつである京都高等工芸学校の時代から現在に至るまで、デザイン・意匠研究の一環として蒐集した世界のポスターの中から、日本の商用・広報用のポスター作品を取り上げ、ポスターの持つ強烈な魅力に迫ります。

 情報伝達・宣伝広報という性格を持ち、大量に印刷されるポスターは、掲示され多くの人々・大衆の目にふれることで、所期の目的以上にその時代の空気を表現し世相と共鳴しました。

 本店では、京都工芸繊維大学美術工芸資料館が所管される作品から、岡田三郎助、北野恒富、藤田嗣治、伊東深水、小磯良平など近代日本画・日本洋画壇の重鎮たちが原画を描いたものから、戦後、亀倉雄策らがデザイン制作した東京オリンピックのポスターなど、明治期の美人画から、大正モダン、戦時広報、そして第二次大戦後の高度経済成長期に至るそれぞれの時代を彩り、かつ象徴する作品135点を紹介し、近代日本の歴史と世相の遷り変りをポスターという作品から辿りました。

 特に、今年はオリンピックイヤーでもありました。これまで日本で開かれた、東京、札幌、長野などでのオリンピック広報ポスターとともに、万国博覧会広報ポスターも紹介しつつ、TOKYO2020を応援しました。

この記事に関するお問い合わせ先

植野記念美術館
〒669-3603 兵庫県丹波市氷上町西中615番地4
電話番号:0795-82-5945

メールフォームによるお問い合わせ