図書館がおすすめする【今月の推し本】2025年6月
一般書
父のコートと母の杖
一田 憲子/著 (主婦と生活社)

60代の著者が、90代の父、80代の母の「老い」を受け入れていく過程で「娘」という立場を抜け出し、対等な大人として両親と向き合っていく日々の思いを綴っている。
記憶の中では、仕事をバリバリしていた父と、テキパキ家事をこなした母。体が弱り、できないことが増えていく今の二人から教えられることとは・・・。
『人間は老いる存在であること』『「老い」というプロセスを示してくれること』この先、年齢を重ねていく私たちにとっても学ぶ意味は大きい。
児童書
そうじきのなかのボンボン
加藤 絢子/作・絵(フレーベル館)

古い掃除機の中で暮らす、ボンボンとボンボンパパは、掃除機が吸い込んだ「おもしろいもの」を使っておうちをつくり、のんびりと暮らしていました。
そんなある日、掃除機が急にとまり、ついにこわれてしまいました。掃除機の中は真っ暗闇に・・・どこかに運ばれるボンボンたち。
2人はいったいどうなってしまうのでしょうか?
抑えた色調とかわいらしい絵に心がほっこりする絵本です。
更新日:2025年06月13日