梶原遺跡出土犂(からすき) 2組

更新日:2024年03月19日

ページID: 2074

県指定文化財 (考古資料) 令和4年3月1日指定

  • 所在地 市島町上田1134(市島民俗資料館)
  • 所有者 丹波市
  • 管理者 丹波市
形の曲がった木の棒が組み合わさった犂の写真
様々な形をした木の棒が組み合わさった犂の写真

 丹波市市島町に所在する梶原遺跡において、平成4~5年に実施された発掘調査で古代の流路から出土した犂2組である。共伴して出土した土器から7世紀中葉から後葉に位置づけられる。いずれも状態は良好でほぼ完形をとどめる。
 長床犂(ちょうしょうすき)と呼ばれる種類で、犂先(すきさき)・犂ヘラ・犂床(すきどこ・りしょう)を一木でつくり、犂柱(りちゅう)、犂柄(すきえ・りへい)、犂轅(りえん)と組み合う。
 組み合わせた状態での全長は、約150センチメートル、高さ約90センチメートルである。犂ヘラの角度から、耕土を進行方向の左側に反転させていたことが分かる。
 全国でも7~8世紀の遺構から出土した犂は11組に限られる。その中でも最古級で、ほぼ完全な形をとどめる唯一の資料である。

犂の各部名称を図解しているイラスト

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