小野天満宮舞台(割拝殿)
市指定文化財 (建造物) 昭和48年9月14日指定
- 所在地 氷上町小野564
- 所有者 小野区
- 管理者 小野区

小野天満宮の境内入口の階段を上がったところに建てられ、中央は参拝の通路となっている。
正面三間(107.0メートル)側面二間(5,15メートル)の矩形の建物であるが、本殿側は中の柱を抜いて大梁をかけ、中央の2.37メートルは通路で、他の部分は床を張っている。
祭礼のとき、通路に厚板で床を張り、歌舞伎芝居を奉納してところで、中央後部の通路の下に迫りがあり、通常はこの上に板を敷いて、その上を通る。迫りの上は天井を抜き、ロクロでせり上がるように設置している。また北側には葺きおろし部分があり、その前面は造出をし高床の浄瑠璃棚とし、その後方は化粧部屋(楽屋)となっている。
もとこの神社では猿楽が奉納され、和田の八ツ子太夫が勤仕していたが、江戸末期から歌舞伎芝居の流行により、村の若者が演じるようになって、芝居小屋式となったらしく、明治の頃まで盛んであったという。建物は明治30年の建築あるが、歌舞伎専用として建てられ、そのための設備が備わっている点は類が少なく貴重である。
更新日:2024年03月19日