神野神社本殿
県指定文化財 (建造物) 昭和51年3月23日指定
- 所在地 氷上町北御油40の2
- 所有者 北御油区
- 管理者 北御油区

神野神社は別雷神および嵯峨天皇を祀り(「特選神名帳」神祇志料は神野伊加許也姫神とする。)、寛平年間(889年~897年)の創立と伝える。もと円通寺の山にあったが同寺創建に際し、土地を譲って現在地に移ったという。
一間社流造・柿葺・南面して覆屋内にある。簡素な社殿で、正面は格子戸4枚を建て、その他は板壁である。組物は三ツ斗組、軒は二軒、周囲に擬宝珠・高欄付きの縁をめぐらし、浜縁を備える。身舎丸桁の上端に反増があり古制を示している。破風・斗拱・高欄等の木割・頭貫鼻・肘木鼻の絵様繰形などの細部手法等が室町時代末期の様式を示している。県下における一間社の遺例として貴重なものである。
更新日:2024年03月19日