八幡神社本殿及び拝殿(付造営記録)
国指定文化財(建造物) 大正2年4月14日指定
- 所在地 柏原町柏原4001-4
- 所有者 柏原八幡宮
- 管理者 柏原八幡宮

柏原八幡宮は万寿元年(1024年)、京都の石清水八幡宮を勧請し柏原別宮として創建され誉田別命・息長足姫命・姫三柱之命を祀っている。
創建当時の社殿は南北朝時代の貞和元年(1345年)兵乱で焼失し、間もなく再建されたが、天正7年(1579年)織田信長の丹波攻めの将・明智光秀軍の兵火で再び 焼失した。後に、羽柴秀吉が当時の黒井城主堀尾茂助吉晴に奉行を命じて3年の工期を経て天正13年(1585年)8月に竣工したのが現在の社殿である。
構造形式は、本殿と拝殿が接続した複合社殿であるところに特色があり、本殿は三間社流造・拝殿は入母屋造り、妻入で背面本殿に接続し、正面は唐破風造で、屋根は共に檜皮葺である。
建築手法は桃山時代の様式を取り入れているが、彫刻の部分は室町時代の様式である。
古社寺保存法により大正2年に特別保護建造物、昭和4年に国宝、昭和25年文化財保護法施行により重要文化財となる。
昭和50年1月、長年の風雪のため老朽が目立ちはじめたので、国庫補助事業として解体修理に着手し、昭和51年9月完了した。
令和4年6月、解体修理から45年以上が経過し檜皮葺に傷みが目立ってきたことから屋根葺替と部分修理を行い、令和5年12月に完了した。
更新日:2024年03月21日