稲塚風流神踊

更新日:2024年03月19日

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市指定文化財 (無形民俗文化財) 昭和44年8月31日指定

  • 名称 稲塚風流神踊(いなつかふりゅうかみおどり)
  • 保持団体 稲塚風流神踊保存会
  • 奉納場所 丹波市春日町稲塚 大歳神社 その他
2列になって稲塚風流神踊を踊る人々の写真
輪になって稲塚風流神踊を踊る人々の写真

 丹波市春日町稲塚につたわる伝統芸能で、別名ザンザン踊りという。ザンザンとはやしながら太鼓を打つのでこの名がついたという。丹波地方に多い「新発意踊り」と同系のものである。もとは五穀豊穣・氏子安泰を願って氏神大歳神社の例祭に奉納していたが、現在は年ごとの奉納を中止し、慶事などに随時披露することにしている。
 踊りは、音頭取り3人がかみしもをつけ、4人の踊り手が紺の紋付上着にだんだら染のえりをつけ、締め太鼓をもち、2人の神子(かんこ)が踊り手と同じ装いに絵模様の前だれ、花笠をかぶり腰鼓をつける。新発意(しんぽち=新法師)は4人で踊り手と同じ装いで花笠をつけ唐うちわ・ささらを持って、これらが2列あるいは輪になって音頭に合わせて踊る。
 曲目は道歌・願いの踊・雨乞踊・善悪踊・近江踊・祇園踊など13曲あったが現在では8曲だけ踊る。風流神踊りの起源は、元禄時代に京都から浪人織部某がこの地へ来て大歳社の宮守をしていたとき村人に教えたのが始まりと伝承されている。

『氷上郡の文化財』氷上郡教育委員会 1989より

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