佐野式三番叟

更新日:2024年03月19日

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市指定文化財 (無形民俗文化財) 昭和59年3月28日指定

  • 名称 佐野式三番叟(さのしきさんばそう)
  • 保持団体 佐野式三番叟保存会
  • 奉納場所 丹波市氷上町佐野 矢降神社(舞堂)
佐野式三番叟の舞台中央で扇を持って舞う翁と両脇に座る千歳の写真
佐野式三番叟の舞台中央で鈴を持って舞う黒式尉の写真

  佐野式三番叟は従来矢降(やふり)神社の例祭に氏子が毎年奉納してきたものであったが、戦後一時中断したものを近年保存会を結成し、復興したものである。(なお矢降神社は、『沼貫村誌』によるともともと高見山に祀られていたが、高見城落城に際し炎上し、鴨野・稲畑・佐野の山麓三ヶ部落に分祀し矢降神社と称したという。現在の社殿は昭和8年の建立である。)
 三番叟は、翁・千歳・三番叟(黒式尉と称している。)の三部曲を演じ、囃し方・地謡後見役等がある。演者は、翁を青年が白色面をかけ、千歳は小学校2~4年生、三番叟は小学校5年~中学校1年生が当り、黒面で鈴をもって踏む。囃し方(横笛数人・小鼓2人・拍子1人)・地謡(大謡2人・小謡2人)は青年が行う。その他面箱持ち1名がある。
 この三番叟がいつどこから伝えられたか全くわからない。ただ一つ記録的なものは明治29年銘の幕があるのみである。稲畑の三番叟によくにている。『沼貫村誌』には幕末か明治時代の初年に始まったのではないかとしている。

『氷上郡の文化財』氷上郡教育委員会 1989より

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