折杉神社の粥占神事
市指定文化財 (無形民俗文化財) 昭和54年3月19日指定
- 名称 折杉神社の粥占神事(おりすぎじんじゃのかゆうらしんじ)
- 保持団体 折杉神社氏子
- 奉納場所 丹波市市島町徳尾 折杉神社


いつの頃から神事として執行されたかは不明だが、節分当日折杉神社において、氏子が集合の上、、神前において五穀豊穣の祈願祭を厳修ののち、境内において大鍋に米と共に、竹管を13本入れて粥米を炊く。また、のこり火の中に一寸立方のカシの木片を13個投入する。
米粒が熟炊の後、鍋中から竹管を引き上げ、管を割ってその中に入った粥粒の多少により収穫予想を行う。
13本は、早稲・中稲・晩稲・糯・大麦・小麦・蕎麦・粟・大豆・小豆・春蚕・夏蚕・晩蚕の13種をあらわす。
一方、13個(旧暦を使っていた頃閏月があったので13個としたが、今は12個)のカシの該当月の焦げ具合で、白は晴・黒は雨と判断する。
以上の占いにより、作付種子の選択を行い豊壌を願う。
『氷上郡の文化財』氷上郡教育委員会 1989より
更新日:2024年03月19日