応地の蛇ない
市指定文化財 (無形民俗文化財) 平成6年12月16日指定
- 名称 応地の蛇ない(じゃない)
- 保持団体 応地区
- 奉納場所 丹波市山南町応地 大歳神社 他


この行事の起源等を示す文献は見あたらないが、民俗学上江戸時代に始められたとする説が有力である。また、この「蛇」には村の前を流れる佐治川の氾濫を鎮めたいとの願いや、その被害を最小限に止めたいとする一種魔除けの意味が込められていると考えられている。
当日、新しい藁を持ち寄ってきた村の人達は、境内の二本松に掛けてあった前年造った大蛇をとんどにして燃やした後、あたらしい蛇を造り始める。頭・胴・尾と順に三つに分けてない始め、最終的に長さ10メートル・太さ15センチメートルの大蛇を藁でないあげる。
ないあげられた蛇は村の人達にかつがれ、無病息災や五穀豊穣を願いつつ村の各戸を訪問するが、その際蛇が暴れれば暴れるほどその年は豊作になると言われてきた。
近年この行事を子孫にも伝承するため、子供により小ぶりの蛇も造るようになった。
更新日:2024年03月19日