野村城跡

更新日:2024年03月19日

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市指定文化財 (史跡) 昭和53年6月19日指定

  • 所在地 春日町野村
  • 所有者 個人
  • 管理者 個人
突起した土塁が緑色の草に覆われている野村城跡の写真

 城跡は野村区の小字木寺の水田地帯にある。土塁が突起しているだけで、内濠も水田になっているが平面形はそのまま残り、外濠も埋められて農地に利用されている。
 掻上げの方形館で、土塁は北・東・南面にコの字型に残っている。西側の土塁は削平され農地になったが、西北隅には城の守神だった八幡社が残っている。城の大手は西側で、下野村から奥野村へ通じる道路を「大門道」と呼び、道に面して大手門があたものと考えられる。
 土塁は東西・南北とも70メートルで、土塁に沿い幅3~4メートルの内濠をめぐらし、それより約50メートル距たところに、外濠の跡がある。土塁は基底部が約7メートル・高さ4メートルありその内側が本城跡である。中世初期にみられる典型的な掻上げの城である。
 野村城は、黒井城の属城で、永正年間(1504年~1520年)に野村出雲守家長が築城し、野村信濃守家久、野村太郎兵衛有久とつづき天正7年(1579年)の黒井城落城と命運を共にしたと考えられる。

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