岩尾城跡
県指定文化財 (史跡) 平成13年6月12日指定
- 所在地 山南町和田・小野尻
- 所有者 和田財産区他
- 管理者 丹波市

岩尾城址は山南町和田の蛇山(標高358メートル)の山頂に在る。本城は和田氏五代目の和田日向守斉頼が永正13年(1516)築城し、その子和田作左衛門尉師季の天正7年(1579)に明智軍の丹波攻めにより落城した。7年後の天正14年(1586) 木戸十乗坊(佐野下総守)が本城主として入部し、文禄4年(1595)国替えにより転封となり、以後城主はなく、慶長元年(1596)廃城となった。
現在の城址には戦国時代の山城と、佐野氏改修の近世的な城郭様式とが混在しているが、本丸跡には天守台とそれを取り囲む付櫓の礎石や、野面積みの石垣等がよく残っており、戦国時代末より近世に移行する両時代の様相をとどめた城郭址である。
更新日:2024年03月19日