野村断層

更新日:2024年03月19日

ページID: 3565

市指定文化財(天然記念物) 昭和44年8月31日指定

  • 所在地 春日町野村
  • 所有者 野村区
  • 管理者 野村区
下から見た野村断層の崖の写真

 地殻の力が作用して生じた地層の食い違いを断層という。巨大な力をうけるため断層にそって破砕帯がみられ、しばしば粘土を生じている。
 野村断層は左横ズレの断層であり、垂直成分はなかったことが断層面に残された条痕からわかる。断層面はチャートからなり、走向は南北線より26度西に向き、傾斜は65度東へ傾いている。破砕帯の幅は20メートル以上で美しい鏡肌をもち断層面の南西側につづいる。その部分は著しく破砕されているが粘板岩・砂岩からなる。この部分はもろくなっていて、はげしく浸食された結果断層面があらわれたものである。
 約30メートルある崖高は断層の運動とは関係なく浸食によるものである。断層の運動量は不明だが、破砕帯の幅からみるとかなり大きいと思われる。
 この断層は、この地方の地形形成についての示唆を与えている。

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