生物多様性ホームページ「氷上回廊」
氷上回廊ホームページ
“氷上回廊”は、丹波市氷上町石生付近を中心に、山に挟まれながら、南北に伸びる低地帯です。
ホームページでは、“氷上回廊”をとりまく豊かな自然や文化を通じ、現代の大きな環境問題である、気候変動(地球温暖化)と生物多様性という2つのテーマに目をむけていきます。
2010年10月、愛知県名古屋市で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開催されました。
この“氷上回廊”を地球温暖化問題のシンボルとして“丹波市らしい”この地域性豊かで独特の生物多様性を中心に本市の環境について発信しています。
(下記「関連リンク」により、ご覧いただくことができます。)
CO2削減の本質
なんのためのCO2削減?
私たちは人間の視点のみでとらえていないでしょうか。
地球温暖化防止やCO2削減は生きもののため―それが根底になければいけません。
なぜなら、我々人間も地球上の一億種に及ぶ生きものの一員であり、他の生きものの存在によってその生命を維持しているからです。
氷上回廊の意義
“氷上回廊”は生きもの分布や花粉化石などを辿ると、気候変化のたびに生きもの達が真っ先にダイナミックに駆け抜けた道です。
日本海側と太平洋側、それぞれに独自の進化が起きている生物圏の間で、「生態系の交差点」とも呼べるかも知れません。
また、それに呼応するように、遥か2万5千年も前(旧石器時代後期)から私たちの祖先が暮らしていた「生活文化の交差点」でもあり、環境と暮らしの接点を考える場所としても非常に重要です。
丹波市の方向性
丹波市は、省エネルギーでは人口密集域の都市部に劣りますが、自然環境の中心域に位置し、生態系の保全や復元で大きく日本社会に貢献できるまちです。
CO2削減ばかりでなく、身近な生き物たちに軸足をおいて地球温暖化問題に力を発揮するまちとして名乗りをあげていきたい…それが丹波市の役割りです。
COP10とは
COP(Conference of the Parties)とは、国際条約の締約国が集まって開催する会議のことで、COP10は第10回目の締約国会議です。
2010年は、国連の定めた「国際生物多様性年」であり、生物多様性の損失速度を著しくに減少させるという目標(2002年のCOP6で採択)の目標年にもあたります。
生物多様性条約にとって節目となる重要な年に開催されるCOP10は、地球の未来を考える上できわめて大切な意味を持つ国際会議にとなります。
生物多様性条約(CBD)とは
「生物の多様性に関する条約(生物多様性条約:Convention on Biological Diversity)」は、ラムサール条約やワシントン条約などの特定の地域、種の保全の取組みだけでは生物多様性の保全を図ることができないとの認識から、新たな包括的な枠組みとして提案されました。
国連環境開発会議(地球サミット)に先立つ1992年に採択され、リオデジャネイロ(ブラジル)で開催された同サミットおいて署名開放されました。
日本は、1993年5月に締結し、2010年2月末現在、193の国と地域がこの条約を締結しています。
条約の3つの目的
- 地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること
- 生物資源を持続可能であるように利用すること
- 遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること
更新日:2024年03月19日