野々間遺跡

更新日:2024年03月19日

ページID: 2897

県指定文化財 (史跡) 平成2年3月20日指定

  • 所在地 春日町野上野
  • 所有者 丹波市
  • 管理者 丹波市
大きな山の手前に民家や畑のある写真

 昭和56年11月1日、この野々間遺跡から1号銅鐸(外縁付鈕I I式四区画袈裟襷文銅鐸)が自然薯採取中に偶然発見され、また同年12月23日、先に出土した1号 銅鐸の1.8メートル西方より2号銅鐸(扁平鈕式四区画袈裟襷文銅鐸)が埋納されたままの状態で発見された。
 その埋納壙は、短軸約2メートル・長軸約3.4メートル・深さ0.6メートルを測る不整楕円形の土壙である。2口の銅鐸は、壙底から浮いた状態で検出され、1号銅鐸はほぼ垂直に近く、2号銅鐸は鰭を水平に45度傾斜して、1.8メートル隔てて埋置されていた。共伴遺物は何ら検出されなかった。
 丹波地方における銅鐸の出土は文久元年(1861)京都府北桑田郡下弓削で扁平鈕式銅鐸が発見されて以来のものであり、兵庫県側の丹波における初見の例となった。
 銅鐸の出土地として、旧状を遺存しているところは兵庫県下でもほとんどその例がなく、特に野々間遺跡のもつ重要な意義は、今日まで不明とされていた銅鐸の明確な埋納状況が呈示されたことである。
 また、野々間遺跡出土銅鐸を保有していた、母集団としての「春日・七日市遺跡」との有機的な関連性も指摘されるところである。

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育・文化財課
〒669-3198 兵庫県丹波市山南町谷川1110番地
電話番号:0795-70-0819

メールフォームによるお問い合わせ