令和7年度帯状疱疹の予防接種について

更新日:2025年04月18日

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 厚生労働省は帯状疱疹の予防接種について、予防接種法のB類疾病に位置づけ、令和7年度から接種費用を公費で補助する定期接種化の方針を定めました。
 丹波市においても、令和7年4月より帯状疱疹ワクチンの予防接種を開始します。

 令和7年度の帯状疱疹ワクチン接種は、「定期接種」と「任意接種」に区分されます。
 詳しくは下記の内容をご確認ください。

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、多くの人が子どもの時に感染する水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という体の部分に潜んでおり、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動を開始して、帯状疱疹を発症します。50歳以上から発症率が上昇していくと言われています。

 体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に皮膚症状が出ることが多く、通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。多くの場合、皮膚症状が治まると痛みも消えますが、その後も痛みが残ることもあります。また、帯状疱疹が現れる部位によっては、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。

 発症してしまった場合は、医療機関を受診し、早めに治療を開始することが大切です。

ワクチンの種類

帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種方法や回数が異なります。下記の表を参照ください。

帯状疱疹ワクチンの種類
種類

乾燥弱毒生水痘ワクチン
「ビケン(生ワクチン)」

乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
「シングリックス(不活化ワクチン)」

予防効果 約50~60%

50歳以上では97.2%
70歳以上では89.8%

持続期間 接種から約5年程度

接種から約10年程度

副反応

局所反応(約50%)
全身反応(約4%)

局所反応(約80%)
全身反応(約60%)

接種回数 1回

2回 2か月間隔

 (注意)シングリックス」は基本2か月間隔で、遅くとも6か月までに2回目を接種します。

注意事項

  • 水痘ワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方は接種できません。
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方、および化学療法やステロイドなど免疫力抑制をきたす治療を受けている方は接種できません。
  • 妊娠している方、授乳中の方は接種できません。また、ワクチン接種後に妊娠の予定がある方は、接種可能な時期等について医師とご相談ください。

令和7年度「定期接種」(65歳の方から対象)

対象者

 丹波市に住民票を有し、予防接種カードを持つ下記の1または2の方は定期接種を受けることができます。
 ただし、過去に帯状疱疹予防接種の助成事業を受けていない方が対象です。

  1. 令和7年度中に以下の年齢に該当する方
  2. 60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより身体障がい者手帳1級を有する方
対象となる年齢と生年月日
65歳

昭和35年4月2日生~
昭和36年4月1日生の方

70歳

昭和30年4月2日生~
昭和31年4月1日生の方

75歳

昭和25年4月2日生~
昭和26年4月1日生の方

80歳

昭和20年4月2日生~
昭和21年4月1日生の方

85歳

昭和15年4月2日生~
昭和16年4月1日生の方

90歳

昭和10年4月2日生~
昭和11年4月1日生の方

95歳

昭和5年4月2日生~
昭和6年4月1日生の方

100歳
以上

大正15年4月1日以前
生まれの方

  • 707580859095100歳の方5年間の経過措置となります。
  • 100歳以上の方については、令和7年度のみ全員を対象とします。

(注意)上記の対象に当てはまる方のうち、令和7年3月31日までに、シングリックス1回目を任意で接種されている方は、2回目の接種を定期接種として受けることができます。

自己負担額

 ワクチンはいずれか一方を選んで接種を受けます。

使用ワクチンと自己負担額
種類

ビケン(生ワクチン)

シングリックス(不活化ワクチン)

回数と
自己負担額
1回 / 2,400円 2回 / 1回あたり 6,300
  • 生活保護受給者の方で接種を希望される場合は、お持ちの「予防接種カード」と「生活保護受給者票」を医療機関に提出してください。(自己負担が無料になります。) 

接種の流れ

 市内の医療機関で予防接種を受ける際には、丹波市で発行している「予防接種カード」の提示が必要です。 必ずお持ちいただくようお願いします。(予防接種カードは丹波市内の医療機関でのみご利用いただけます)
丹波市予防接種カードの見本

  1. 市内の実施医療機関で予約をします。
    (予約不要の医療機関もあり)
  2. 接種日当日は、必ず予防接種カードを持参し、
    接種を受けてください。
  3. 接種後、医療機関に自己負担額をお支払いください。

(注意)60歳から64歳のうち、ヒト免疫不全ウイルスの機能障害により身体障害者手帳1級をお持ちの方で、予防接種カードをお持ちでない場合には事前申請が必要です(新規発行のため、費用は無料)。
 
該当の方は、丹波市健康課(健康センターミルネ2階)で申請を行ってください。
 また、申請の際には「本人確認書類(運転免許証、健康保険証等)」と「身体障害者手帳(1級)」を必ずお持ちいただくようお願いします。

 以下の一覧に掲載されている市内の医療機関で「定期接種」を受けられます。

市外での接種を希望される場合(定期接種の方)

 市外での予防接種を希望される場合は、必ず事前に健康課または各支所にて、実施依頼書等発行申請書を記入し、下記の申請をしてください(オンライン申請も可)。なお、受診する医療機関及び申請理由により、利用できる制度が異なります事後申請は不可)。
 詳しくは、「市外接種」に関する下記のページをご参照ください。

令和7年度「任意接種」(満50歳から60歳になる方)

 令和6年度に引き続き、下記の対象者の方で帯状疱疹の接種を希望される場合は、事前に「丹波市帯状疱疹助成券」の交付を申請していただくことで、接種の際に助成を受けることができます。
 ただし、過去に帯状疱疹予防接種の助成事業による助成を受けていない方が対象です。 

対象者

 丹波市に住民票を有し、下記の1,2いずれにも該当する方が対象となります。

  1. 過去にこの制度による助成を受けていない方
  2. 接種日時点で、「満50歳から、令和7年度中に60歳(昭和40年4月2日~昭和41年4月1日)になる方」まで

自己負担額

 ワクチンはいずれか一方を選んで接種を受けます

使用ワクチンと自己負担額
種類

ビケン(生ワクチン)

シングリックス(不活化ワクチン)

助成回数と
自己負担額

1回 4,000円 2回 / 1回あたり 12,000円

接種の流れ

  1. 予防接種を受けられる前に、必ず、健康課または各支所にて帯状疱疹助成券の申請手続きをします即日交付を希望される方は、健康課で申請してください)。
  2. 市から交付される助成券を受け取ったのち、市内の実施医療機関で助成券を提出して接種を受けてください。
  3. 接種後、医療機関に自己負担額をお支払いください。

(注意)市外で接種を受けられる場合は、費用を一度全額自己負担していただき、 後日償還払いの申請を行ってください

 以下の一覧に掲載されている市内の医療機関で「任意接種」を受けられます。

助成券の申請に必要な書類

  1. 丹波市帯状疱疹予防接種助成申請書(健康課、支所の窓口にあります)
  2. 本人確認ができるもの(例:マイナンバーカード・保険証・運転免許証等)

(注意) 申請者および同一住所のご家族以外の方が申請される場合は委任状が必要です。申請書の委任欄をご利用ください。

  • 郵送申請の場合は、申請書と本人確認書類のコピーを同封してください。 

助成券申請の受付場所

月曜~金曜(祝日・年末年始除く) 午前8時30分~午後5時15分

  • 健康課…即日発行
  • 各支所…後日郵送(申請より約1週間程度かかります)

助成券のオンライン申請について

下記のリンクをクリックし、申請の手続きをしていただくことも可能です。
(丹波市在住の方のみ申請が可能)

償還払い(任意接種の方)

 令和7年4月1日以降に、市外等の医療機関にて、全額自己負担で帯状疱疹の予防接種を受けた方については、申請により、市が規定する下記の助成金額を償還払いさせていただきます。

任意接種時における市の助成額
種類 ビケン(生ワクチン) シングリックス(不活化ワクチン)
助成回数と
助成金額
1回 / 4,110円 2回 / 1回あたり 9,310円


 申請の際は、以下の書類をご用意したうえで、健康課にご提出ください。

  1. 丹波市帯状疱疹予防接種助成金交付申請書兼請求書(健康課及び各支所にあります)
  2. 予診票の写し
  3. 医療機関の領収書等、予防接種費用が分かる書類(コピーは不可)
  4. 振込口座の分かるもの

(注意)接種を受けた方と口座名義人が異なる場合は、委任状が必要です。申請書の委任欄をご利用ください。 

  • 申請期限…令和8年4月10日まで

 請求後、審査期間を含め30日以内に、丹波市でそれぞれ設定している助成額を申請書にご記入された口座宛てに振り込みます。

 ご質問がありましたら、お気軽に健康課までお問い合わせください。

健康被害に関する補償

 接種を受けたのち、ごくまれに、アナフィラキシー症状等の重篤な副反応(健康被害)を起こす方もおられます。万が一、そのような健康被害が発生した際には、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の補償が適応される場合があります。 
 また、令和7年4月1日付けで帯状疱疹は予防接種法上のB類疾病に分類されました。そのため、健康被害の起因となった予防接種の種類が「定期接種」か「任意接種」かによって対象となる救済制度が異なります。

帯状疱疹ワクチンの主な副反応と発生頻度
 

ビケン (生ワクチン)

シングリックス(不活化ワクチン)

50%以上

注射部位の疼痛(79.1%)

30~50%

発赤(44.0%) 発赤(37.4%)、筋肉痛(36.9%)、疲労(34.6%)
10~30% そう痒感(27.5%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%) 頭痛(28.3%)、腫脹(24.2%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)(12.0%)
1~10% 発疹、倦怠感 そう痒感、倦怠感
その他
  • 重大な副反応として、まれにアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎があります(頻度不明)。
  • 重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー反応を含む過敏症状があります(頻度不明)。
  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」添付文書(2022年1月改訂第3版)より
  • シングリックス筋注用添付文書(2023年6月改訂第2版、用法変更)より 

 副反応等の影響で健康被害が生じた場合の制度については、下記のリンクを参照してください。

申請は 下記まで

この記事に関するお問い合わせ先

健康課 予防接種係
〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生2059番地5
丹波市健康センターミルネ3階
電話番号:0795-88-5754

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